直接記述書式

直接記述書式の基本的な構造

通常O's Scheduleを使用する上で、予定データが記録保存されているデータファイル(予定帳)の中身を直接見ることはほとんどありませんが、中身は一般的なテキストファイルであり、データ構造もある程度の可視性を備えています。ですので、ファイルの中身をテキストエディタなどで直接記述することも可能なのです。予定データの基本的な構造は下記のようになっています。

先頭コマンドはランクやTodoなどマーキングです。日付はスラッシュ(/)で年月日を区切ります。日付の直後と時刻の直後にはかならず半角空白が一つ以上必要です。時刻は日付の後に24時間形式か12時間形式でコロン : を使って記入してください。&コマンドは日付の調整や各種条件など様々な情報を記すものです。件名とメモはダブルクォーテーション(")で囲み、バーティカルバー(|)で区切ります。
先頭コマンド以外は、どの順番でも読み込むことができますが、なるべく上記の順番で書いておけば視認性が高くなります。

先頭コマンド

予定帳プロパティ =
予定帳プロパティとは、予定帳(データファイル)に記入された予定すべてに影響を及ぼすプロパティを定義するものです。例えば予定帳プロパティにアイコンを設定しておけば、その予定帳に記入された予定にはすべて同じアイコンが表示されるようになります。予定帳プロパティは、予定帳の先頭行に=を付加して設定します。ちなみに、予定帳プロパティの件名は予定帳のタイトルとなります。
Todo #
予定の先頭に#を付加すると、その予定はTodoとして認識され、先頭にチェック枠が表示されるようになります。「今年今月今日」のTodoにチェックを入れると、日付がチェックをした日付に変更されます。また、&cコマンドにもチェックをした日付が付加されます。
私休日 @
予定の先頭に@を付加すると、その予定は私休日として認識されます。私休日が該当する日付は祝日と同じように扱われ、日枠の色が変化します。
ランク A:〜D:
予定の先頭にA:などとアルファベット+コロンを付加すると、その予定のランクを定義することができます。何も付加しない通常ランクはBランクです。AランクとCランクはそれぞれスタイルで通常の予定とは別のフォントや色を設定することができます。また、Dランクの予定は「今日だけ表示」するように設定することも可能です。

日付の構造

基本的な年月日
年月日は必ずスラッシュ(/)で区切ります。

2011/10/05 … 2011年10月5日

一桁の月日は十の位に0を付けても付けなくてもかまいません。

2011/10/5 … 2011年10月5日

年を二桁にすると当年の上二桁(現在は20xx)が付加(加算)されます。

11/10/5 … 2011年10月5日

元号
年は元号で記述することも可能です。
H … 平成( h も可、以下同様)
S … 昭和
T … 大正
M … 明治

H23/10/05 … 平成23年(2011年)10月5日

元号記号は小文字でもかまいません。

h23/10/05 … 平成23年(2011年)10月5日

毎年毎月毎日
年、月、日はそれぞれ省略することが可能で、省略した場合、毎年、毎月、毎日と解釈されます。年月日の数字を 0 にした場合も同様です。

5 … 毎年毎月5日
10/05 … 毎年10月5日
2011/10/ … 2011年10月中毎日
2011//05 … 2011年毎月5日
2011/0/0 … 2011年中毎日
/10/ … 毎年10月中毎日
0 … 毎年毎月毎日(こんなもの使うとは思いませんが…)

今年今月今日
* の文字を年月日それぞれに付加することで、今日現在と同じ年月日を指定できます。

*/*/* … 今日だけ表示

上の日付は「今年今月今日」だけ表示することを意味します。日付が変わるたびに、このデータは「今年今月今日」に表示されるため、結果的には毎日表示されることになります。しかし、年月日に 0(ゼロ)を指定したときのように「毎年毎月毎日」すべての日付にデータが表示されることはなく、「今年今月今日」一日だけ表示されるのです。

2011/1/* … 2011年1月の今日と同じ日付
2011/*/3 … 2011年の今月と同じ月の3日
*/1/3 … 今年の1月3日
* … 毎年毎月の今日と同じ日(※今年今月今日ではないので注意)

「今年今月今日」データは、削除しない限り、永久に今日の日付に表示されます。この特性を利用して、Todoなどに使います。

*/*/* … 部屋を掃除しよう!

末日
月末は _ を使います。

_ … 毎年毎月末日
10/_ … 毎年10月末日
2011/10/_ … 2011年10月末日

曜日
曜日は次のような文字を日の代わりに使うことによって設定します。小文字もOKです。
Su … 日曜日(su SU sU も可、以下同様)
Mo … 月曜日
Tu … 火曜日
We … 水曜日
Th … 木曜日
Fr … 金曜日
Sa … 土曜日

Mo … 毎年毎月毎週月曜日
10/Mo … 毎年10月中毎週月曜日
2011/10/Mo … 2011年10月中毎週月曜日

毎週*曜日のほか、第n*曜日(nは1〜5まで)や、最終*曜日のような設定もできます。

Mo3 … 毎年毎月第三月曜日
Mo_ … 毎年毎月最終月曜日
2011/10/Mo2 … 2011年10月第2月曜日

曜日の記号に * を付加すれば、「今週の*曜日」と解釈されます。

*/*/Su* … 今年今月の今週の日曜日
1/Su* … 毎年1月の今日の日付が該当する週の日曜日
2011/1/Su* … 2011年1月の今日の日付が該当する週の日曜日

加減数
ある年月日から相対的な位置にある年月日を指定することができます。年月日が不定である日付(末日、第n曜日など)からの相対日や、計算するのが面倒な相対日を指定するのに使うと便利です。年、月、日それぞれに±の符号を付加して加減年月日を指定します。

2011//_-3 … 2011年の毎月末日の3日前
3+1/Su1+15 … 毎年4月の第1日曜日の15日後
*/*/*-10000 … 今日の10000日前
S20+50/8/15 … 昭和20年8月15日の50年後

隔年月日と組み合わせるときは次のようにします。

H23-100^2/1/3 … 平成23年の100年前から隔年の1月3日

加減年月日は終了年月日にも有効です。

20~_-3 … 毎月20日から末日の3日前まで

間隔
年月日からの隔年、隔月、隔日をそれぞれ任意の間隔で設定することができます。通常は期間指定を行う際に、開始年月日から終了年月日まで毎年月日ではなくある間隔で日付を指定する場合に使用します。隔年月日は、年月日に ^ の記号に間隔を付加して指定します。

2011^2/1/3 … 2011年以降隔年の1月3日(2011/1/3、2011/1/3、…)
2011^4/1/3 … 2011年以降4年毎の1月3日(2011/1/3/、2000/1/3、…)
2011/1^2/3 … 2011年の1月を始まりとする隔月の3日(2011/1/3/、2011/3/3、…)
2011/1^4/3 … 2011年の1月を始まりとする4ヶ月毎の3日(2011/1/3、2011/5/3、…)
2011/1/3^2 … 2011年1月の3日を始まりとする隔日(2011/1/3、2011/1/5、…)
2011/1/3^4 … 2011年1月の3日を始まりとする4日毎(中3日)(2011/1/3、2011/1/8、…)

隔年、隔月、隔日を同時に指定することもできます。

2011/1^2/3^2 … 2011年中で1月を始まりとする隔月の3日を始まりとする隔日(2011/1/3、2011/1/5、…、2011/1/3、2011/1/5、…)
2011^2/1^2/3 … 2011年以降隔年で1月を始まりとする隔月の3日(2011/1/3、2011/3/3、…、2011/1/3、2011/3/3、…)
2011^2/1^2/3^2 … 2011年以降隔年で1月を始まりとする隔月の3日を始まりとする隔日(2011/1/3、2011/3/3、…、2011/1/3、2011/1/5、…、2011/1/3、2011/3/3、…)

隔年、隔月、隔日の間隔を指定する数字を省略すると、それぞれ1年、1月、1日と解釈されます( ^ = ^1 )。すなわち、^ のみの場合は、それぞれが開始年月日以降毎年、毎月、毎日をあらわすことになります。

2011^/1/3 … 2011年以降毎年の1月3日(2011/1/3、1997/1/3、…)
2011/1^/3 … 2011年の1月以降毎月の3日(2011/1/3/、2011/2/3、…)
2011/1/3^ … 2011年1月中の3日以降毎日(2011/1/3、2011/1/4、…)

毎年月日指定(隔年月日が ^ または ^1 )のとき開始年月日を省略すると、毎年、毎月、毎日すべての日付でデータを表示することができます。年月そのものを省略すると、「毎年毎月」となりますが、これは、開始年月を省略して ^ や ^1 のみを設定するのと同じ意味です( ^ = 0 )。

2011/1/^ … 2011年1月の毎日
2011/1/0 … 〃
2011/1/ … 〃
2011/^/3 … 2011年の毎月3日
2011/0/3 … 〃
2011//3 … 〃
^/1/3 … 毎年1月3日
0/1/3 … 〃
1/3 … 〃
^/^/3 … 毎年毎月3日
0/0/3 … 〃
3 … 〃
^/^/^ … 毎年毎月毎日
^/^ … 〃
^ … 〃
^/^ … 〃
0/0/0 … 〃
0/0 … 〃
0 … 〃

隔年月日の間隔が1(毎年月日指定)以外のときに開始年月日を省略するというのは、本来の意味からすると矛盾しているのですが、この場合は、開始年を「データを表示している最初の年」、開始月を「1月」、開始日を「1日」として解釈します。

^2/1/3 … 表示開始年を始まりとする隔年の1月3日(エラーにはならないが無意味)
^2/3 … 毎年1月を始まりとする隔月の3日
2011/1/^2 … 2011年1月の1日を始まりとする隔日

隔日を7日単位(^14、^21、… )とすることで隔週を指定することができます。また、一週間単位の指定を簡単にできるように ^w( ^w = ^7 ) が用意されています。

2011/1/Su1^14 … 2011年1月中の第1日曜日を始まりとする隔週日曜日
2011/1/Su1^2w … 〃
2011/1/Su3^w … 2011年1月中の第3日曜日以降、毎週日曜日

第n曜日の指定を省略した場合、第1曜日として解釈されます。従来からある毎週*曜日は、第1*曜日から一週間毎の隔週と同じ意味です。

2011/1/Su^2w … 2011年1月中の第1日曜日を始まりとする隔週日曜日
2011/1/Su … 2011年1月中の第1日曜日を始まりとする毎週日曜日
2011/1/Su1^1w … 〃

隔日(隔週)は月が変るごとにその月の先頭の日付を計算しなおします。一年を通じて連続した隔日(隔週)にしたい場合や、年をまたいで連続させたい場合は、終了月日を付加します。

1/Su1^2w~12/31 … 毎年1月の第1日曜日から12月31日までの、隔週日曜日
2011/4/4^6~10/31 … 2011年4月4日から10月31日までの中5日
2011/12/3^10~2000/12/3 … 2011年12月3日から2000年12月3日までの10日おき

期間指定
一定の期間を持つ日付を設定することが可能です。開始年月日と終了年月日はチルダ(~)で繋ぎます。

05~07 … 毎年毎月5日から同年同月7日まで
10/05~07 … 毎年10月5日から同年同月7日まで
2011/10/05~07 … 2011年10月5日から同年同月7日まで
2011/10/05~11/07 … 2011年10月5日から同年11月7日まで
2011/10/05~1999/01/07 … 2011年10月5日から1999年1月7日まで

期間は日数で指定することも可能です。

2011/10/05~+2 … 2011年10月5日から2日後まで(同年同月7日まで)
2011/10/_~-5 … 2011年10月末日の5日前から末日まで

これらを応用し、次のようなこともできます。

10/FR3~+2 … 毎年10月第三金曜日から週末計3日間(金土日)
_~-3 … 毎年毎月月末の3日間
MO~TU … 毎週月曜日から火曜日まで
10/05~03 … 毎月10月3日〜5日までを逆に指定
*/*/*~2011/10/05 … 今日から2011年10月5日まで

間隔を指定しない範囲データは内部的には間隔1として解釈します。すなわち以下のデータはすべて同じ日付になります。

2011/10/1~5 … 2011年10月1日から5日まで毎日
2011/10/1^~5 … 〃
2011/10/1^1~5 … 〃

中間日を全く表示しないようにもできます。^_ を使ってください。

2011/1/3^_~12 … 2011年1月3日と同年同月12日

終了日を+−を使って開始年月日から相対的に指定することかできます。相対指定は年月日それぞれ設定することが可能です。終了年月日の先頭が+か−であれば、その終了年月日は相対指定として扱われます。

2011/1/3~2/5 … 2011年1月3日から同年2月5日(符号が無いので絶対指定)
2011/1/3~+2/+5 … 2011年1月3日から2ヶ月と5日後
2011/1/3~+2/5 … 〃
2011/1/3~-2/5 … 2011年1月3日から2ヶ月前の5日後
2011/1/3~+100 … 2011年1月3日から100日後
2011/1/3~-100 … 2011年1月3日から100日前
2011/1/3~+1/2/5 … 2011年1月3日から1年2ヶ月5日後
2011/1/3~-1/+2/-5 … 2011年1月3日から1年前の2ヶ月後の5日前

絶対指定の終了年月日が、開始年月日より過去であっても正常に読込めます。ただし、隔年月日をマイナスにしないとデータは表示されません。

×2011/1/3~1997/12/3 … 2011年1月3日から1997年12月3日まで(表示されない)
2011/1/3^-1~1997/12/3 … 2011年1月3日から遡って1997年12月3日まで
2/_^-w~1 … 毎年2月末日から遡って同月1日までの一週間毎

複数の日付
一つのデータに複数の日付を持たせることができます。日付はいくつでもかまいません。複数の日付を指定するときは、日付をカンマで区切ります。

2011/1/10,2011/1/20 … 2011年1月10日と2011年1月20日
10,20 … 毎月10日と20日

&コマンドによる前日移動などの条件を指定すれば、すべての日付に影響します。

10,20 &&<(Su) … 毎月10日と20日(ただし日曜日は前日シフト)

時刻の構造

時刻
時刻は24時間形式、午前午後形式、どちらでも指定可能です。また am pm は大文字でも小文字でもかまいませんが、かならず時間の後ろに記述してください。

15:30
3:30pm
3:30PM

24時間形式は、29時まで設定可能です。本来日付は変わっているが、当日の夜として表示させたい、などというときに便利です。

FR_ 25:30 "「朝まで生テレビ」"

時間の範囲指定も可能です。

2011/02/15 15:00~16:30 "会議"

範囲データに時間を設定すると、すべての日に時間が表示されます。

2011/02/15~18 15:00~16:30 … 2011年2月15日から18日まで毎日15時から16時30分まで

アラーム
時刻の先頭にaを付加すると、その時刻にアラームを鳴らすことができます。

a6:00

関連ファイル起動
時刻の先頭にxを付加すると、その時刻に関連ファイルを起動することができます。

x6:00

アラームと関連ファイル起動を同時に指定することも可能です。

ax4:30pm

範囲時刻
一定の範囲を持つ時刻を設定することが可能です。開始時刻と終了時刻はチルダ(~)で繋ぎます。

13:00~14:30

&コマンド

&コマンドを使うとさまざまな付加情報を加えることができます。使用できる &コマンドは以下の通りです。

条件

条件とは特定の日付によってデータを無効にしたり、前日や後日に移動させたりするコマンドです。カッコの中には日付を書き込み、その日付(条件日)によってコマンドを実行します。条件日は通常の日付と同じように設定することができ、複数指定することも可能です。条件日が複数ある場合、どれか一つにデータの日付が一致すればコマンドは実行されます。

限定( && )
表示期間を限定したい場合、コマンド && を使います。「毎週月曜日ただし半年間のみ英会話教室に通う」などのように、定期的なデータで期間を限定したいときなどに使用してください。

Mo &&(2011/10/05~11/31) … 2011年10月1日から同年11月31日までの毎週月曜日

条件日が範囲を持った日付であるときに < や > を使うと、開始日や終了日を限定しないようにすることができます。

Mo &&(2011/01/01~>/>/>) … 2011年1月1日以降毎週月曜日
Mo &&(</</<~2011/01/01) … 2011年1月1日以前毎週月曜日

除外( &! )
限定とは逆に特定の日付を除外したい場合は、&! を使います。

Mo &!(2011/10/05~11/31) … 2011年10月1日から同年11月31日までを除く毎週月曜日

前日移動( &&< &!< )
例えば雑誌は日曜祝日に発売日が前日にずれ、給料日は土日祝日に前日にずれます。このように特定の日付のときにデータを移動するときは && や &! に < を添えて指定します。&&< は条件日に一致したときに前日に移動し、&!< は条件に一致しないときに前日移動します。

20 &&<(Su,Hd) … 毎月20日、ただし日曜と祝日は前日に移動
20 &!<(Mo~Fr) … 毎月20日、ただし月曜から金曜以外は前日に移動

後日移動( &&> &!> )
前日移動とは逆に後日に移動させるには > を使います。

20 &&>(Su,Hd) … 毎月20日、ただし日曜と祝日は後日に移動

指定日数移動( &&6 &!-3 )
条件日に一致した時に、指定した日数分移動させることができます。日数は && や &! の後に添え、日数がプラスのときは未来に、マイナスのときは過去に移動します。
1 &!6(Sa,Su,Hd) … 毎月1日、ただし土日祝日だったら六日後(7日)に移動
1 &!+6(Sa,Su,Hd) … 〃

指定回数移動( &&>6 &!<3 )
条件日に一致した時に、指定した回数分移動させることができます。日数は && や &! の後に添え、日数がプラスのときは未来に、マイナスのときは過去に移動します。

1 &!>7(Sa,Su,Hd) … 第7営業日(毎月1日から土日祝日を除いて6回分未来に移動)

条件が複数ある場合
条件が複数ある時は、左側から順番に条件を実行します。例えば、除外を前日移動の前に置けば、日付が移動する前に除外を適用しますが、除外が前日移動よりあとにある場合は、移動した後に除外を適用します。ただし、ターゲットとなる日付が期間データである場合、る除外や限定は日付が移動する前には実行されず、日付が移動した後にだけ実行されます。

予告

日付指定予告
予告は &d コマンドを使い、カッコの中に予告する日付を書きます。予告日は通常の日付と同じように設定することができ、複数指定することも可能です。

2011/1/3 &d(2011/1/1~2) … 予定の日付とは別に2011年1月1日から2日まで予告(カウントダウン)表示
2011/1/3 &d(2011/1/4~5) … 予定の日付とは別に2011年1月4日から5日まで経過日数表示
2011/1/3 &d(2011/1/1~2,2011/1/4~5) … 予定の日付とは別に2011年1月1日から2日まで予告表示、さらに2011年1月4日から5日まで経過日数表示

予告日が予定の日付と重なった場合は予告は表示されません。ですので、予告と経過日数を同時に表示させたい場合は、予定の日付をまたがるように指定すればOKです。

2011/1/3 &d(2011/1/1~5) … 予定の日付とは別に2011年1月1日から2日まで予告表示、さらに2011年1月4日から5日まで経過日数表示

予告を常に表示させたいときは、予告日に「今年今月今日」を設定すればOKです。

2011/1/3 &d(*/*/*) … 常に今日の日付に予告を表示

予定の日付を基準に+−で相対的に指定することも可能です。データの開始年月日は角括弧([) 、終了年月日は角括弧閉じ(])であらわすことができるので、これに加減数を組み合わせれば「三日前から予告」などのような指定が可能になります。

2011/1/3 &d([/[/[-3~[/[/[) … データの三日前からデータ開始日直前まで予告を表示
2011/1/3 &d([/[/[-3~]/]/]+3) … データの三日前からデータの三日後まで予告と経過日数を表示

時刻指定予告
予告を時刻で指定することも可能です。

&d(-2:00) … 予定時刻の二時間前に予告(相対指定)
&d(2:00) … 予定日の2:00に予告(絶対指定)

予告文字の書式
予告文字の書式を選択できます。書式は以下のように &d に数字を添えて指定してください。

&d3(*/*/*)
&d1(-00:10)

数字と書式は以下のように対応しています。
0 … 3000日
1 … 9ケ月
2 … 9年
3 … 9年9ヶ月と9日
4 … 9年9ヶ月
5 … 9年9ヶ月と9日(3000日)
6 … 9年9ヶ月(3000日)
7 … 9年(3000日)

フォントと色

&f コマンドを使えば、予定文字のフォントや色を変えることかできます。&f で設定できるのは、表示状態、フォント名、サイズ、スタイル、装飾、線幅、文字色、背景色、装飾色の9項目です。

2011/4/1 &f(1,メイリオ,16,Bold,,,$0000FF,$00FFFF,) "とっても大事な予定です!"

括弧内先頭の1はこのフォント設定が有効であることを表しています。これを2にすると、予告にもこのフォントが適用されます。「メイリオ」がフォント名、16 がフォントサイズ(16ポイント)、Boldが書体(太字)です。$0000FF が文字色で、$00FFFFは背景色です。最初の$が色設定の印ですので必ずつけます。2文字目から、順番に2文字ずつが、青、緑、赤をあらわす16進数となっています。FF がもっとも明るく、00 がもっとも暗くなります。上の文字色の場合は、赤が FF で最輝度をあらわし、青と緑が 00 なので、あわせて「赤」ということになります。スタイルは "Bold" "Italic" "BoldItalic" の3種類(「太字」「斜体」「太字&斜体」)から選ぶことができます。すべての項目を指定する必要はなく、また項目の順番も問いません。書体と文字色のあいだに余計なカンマ(,)がありますが気にしないでください。プログラミングの都合なのですが、将来的に文字装飾に対応するかもしれません。

アイコン

&i を使ってオリジナルアイコン画像のファイル名を書けば、そのアイコンを予定の先頭に表示することができます。ファイル名には必ず拡張子を付加してください。なお、アイコンとして使用できるのはビットマップファイル(拡張子 .bmp )のみです。また、アイコン画像ファイルはデータフォルダのIconフォルダになければなりません。

2011/2/1 &i(Mark.bmp) … アイコン付き予定

関連ファイル

関連ファイルは &x コマンドを使用します。関連ファイルはパス名も含めて書いてください。なお、関連ファイルはカンマで区切ることによって複数設定することができ、指定できるファイルに制限はありません。

2011/2/1 &x(C:\Data\Genko.txt) … 関連ファイル付きデータ
2011/2/1 &x(C:\Data\Syorui.txt,C:\Data\Picture.bmp) … 関連ファイル付きデータ

ファイルタイプ(拡張子)の関連付けがされていないと、うまく起動しない場合があります。Windowsで適宜設定してください。

オプション文字

オプション文字は &o コマンドを使います。カッコの中にはオプション文字書式を使ってデータに付加するオプション文字を指定します。

2011/2/1 &o(*%b) … オプション文字付きの予定

* がデータをあらわしますので、オプション文字をデータの前に表示させたいときは %b* などのようにします。設定できるオプションコマンドもさまざまです。オプションコマンドの詳細はこちらをご覧ください。

チェック

Todoをチェックするとチェックした日付が &c コマンドに書き込まれます。またデータを削除すると、削除した日付が &c コマンドの終了年月日として書き込まれます。
#2011/2/1 &c(2011/2/2) … チェックした予定
#2011/2/1 &c(2011/2/2~2011/2/3) … チェックして削除した予定

予定追加バー用コマンド

下記の&コマンドは予定追加バーに登録する(AddPropertys.osdに書き込む)場合にのみ意味を持ちます。

保存するファイルの指定 &s
予定を追加したとき、どの予定帳に記録保存するか選択します。予定帳のタイトルのみ記入し、拡張子は付加しないでください。
追加時のデフォルト件名 &a
予定を追加した直後、件名をどのようにするか設定します。
新規入力ダイアログ名の指定 &n
予定を追加するときに使用するプラグインダイアログを設定します。

メモ

件名のバーティカルバー(|)で区切られた以降の文はメモとして認識されます。メモがあると、予定文字の先頭にメモアイコンが表示されます。メモアイコンにマウスカーソルを合わせればメモの内容を確認することができます。メモアイコンをダブルクリックするとメモの修正も可能です。
メモのさらに後ろの部分にバーティカルバー(|)を付加すると、それ以降の分を“コメント”として認識します。コメントはAddPropertys.osdのみ意味を持つもので、予定追加バーの下部に表示されます。例えばデフォルトのAddPropertys.osdの一つ目のデータは下記のようなコメント付きになっています。

?/?/? "普通の予定||タイムテーブル上にドラッグすれば、時間付きスケジュールになります。また、複数の日付を選択してからダブルクリックすれば、期間指定になります。"

コマンド一覧


先頭コマンド 
= 予定帳プロパティ
# Todo
@ 私休日
A: Aランク
B:  Bランク
(※無指定もBランクとなります)
C: Cランク
D: Dランク

日付コマンド 
/ 年月日の区切り
* 今年今月今日
< 永久過去
> 永久未来
[ ターゲット開始年月日
] ターゲット終了年月日
? 設定年月日
?w 設定毎週曜日
?n 設定第n曜日
?b 設定最終曜日
Hd 祝日
Ph 私休日
Sh 春分の日
Ah 秋分の日
_ 末日
H 平成 
S  昭和
T  大正
M  明治

時刻コマンド 
: 時刻の区切り
 am 午前 
 pm 午後
a アラーム
x 関連ファイル実行

&コマンド 
&&< 過去シフト(一致)
&!> 過去シフト(不一致)
&&> 未来シフト(一致)
&!> 未来シフト(不一致)
&&-3 三回(任意)過去シフト(一致)
&!3 三回(任意)未来シフト(不一致)
&d 予告
&d1 予告(書式指定付き) 
&f フォントと色
&c Todoをチェックした日付
&k チェック&複製
(※どんな機能だったかうろ覚え)
&i アイコンファイル名
&x 関連ファイル
&o オプション文字
&q 没年オプション文字
&u 数値
(※将来グラフ表示に対応する予定)
&s 保存ファイル名
(※AddPropertys.osdで使用)
&a 入力時デフォルト文字
(※AddPropertys.osdで使用)
&n 入力ダイアログ
(※AddPropertys.osdで使用)

オプション文字コマンド
(※&oと&qで使用)
%a 開始年からの経過年+1
%b  年齢付き誕生日
%c  生誕n年
%d  期間予定の開始年月日
%e  n周年記念
%f  期間予定の最終年月日
%g  学年(小学n年生など)
%h  期間予定の開始元号年
%i  旧暦月日
%k  干支
%l  期間予定の残日数
%m  期間予定の開始月
%n  開始年からの経過年
%o  六曜
%p  星座
%q  享年n歳
%r  期間予定の正確な日数
%s  期間予定の開始年月日からの経過日数
%t  第n回
%u  期間予定ののべ日数

%u2のように数字を付加して書式を選択する。
 0 … 3000日
 1 … 9ケ月
 2 … 9年
 3 … 9年9ヶ月と9日
 4 … 9年9ヶ月
 5 … 9年9ヶ月と9日(3000日)
 6 … 9年9ヶ月(3000日)
 7 … 9年(3000日)
%v  没後年数

%v2のように数字を付加して書式を選択する。
 0 … 3000日
 1 … 9ケ月
 2 … 9年
 3 … 9年9ヶ月と9日
 4 … 9年9ヶ月
 5 … 9年9ヶ月と9日(3000日)
 6 … 9年9ヶ月(3000日)
 7 … 9年(3000日)
%w  結婚n周年記念(?婚式付き)
%x  n回忌
%y  期間予定の開始年
%z  長寿の祝い(還暦など)


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