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キシタケ音楽四方山噺
 その38

『Rickie Lee Jones』
『Rickie Lee Jones』
1979
Rickie Lee Jones



『Pirates』
『Pirates』
1981
Rickie Lee Jones
昼間、外に出ていると、空が晴れわたっているのにあ然とする。
・・・・・どうしてこんな雲ひとつないんだろう。
この時期のこの違和感だけは10年以上たってもなくならない。
自分が日本海側出身なのを感じるときだ。
太平洋側出身の編集長は松江(島根県)の海岸を一望したとき、やっぱこれ全然ちがうよと思ったらしい。(知らんがな)
そうだ、東映のザッパーンっていう波の出だしを考えた人はやっぱり日本海側出身の人なんだろうか。ま、どうでもいいことですが。
なものだから、冬は暗くなった後の方が落ちつく。ゴロゴロしながらぬる燗をチビチビやっているオッサンはこの私です。
3月のライヴがバリ楽しみなアメリカのシンガー・ソング・ライター、リッキー・リー・ジョーンズをよく聴いている。
デビュー・アルバム(1979年)がL.A.の腕っこきミュージシャンで脇を固めた極上のポップ・アルバムなので、彼女は西海岸出身なんだろうなと漠然と思っていたのだけど、バイオを見たらシカゴ出身だった。
10代の半ばから家出を繰りかえしていて、19の時にロサンゼルスに辿りついたという。
シカゴも寒そうだもんね。
20年たっても変わることのない、コケティッシュな歌声-彼女の音楽が紹介されるとき必ず使われる言葉-と家出娘っていう感じはなるほどぴったりと重なる気がする。
2年後に出た『パイレーツ』も粒ぞろいの楽曲が詰まった傑作で、これ以降も紆余曲折ありつつナイスなアルバムを出しつづけています。
最初から完成されていたフォークやジャズやソウルや50sロッケン・ロールを絶妙にブレンドするソング・ライティングの冴えはいまだ健在。ま、去年出た最新アルバムも含めてその辺りの紹介はまた次の回に。
なにはともあれこの2枚。
 

キシタケ(2004.1.28)

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デザイン: おぬま ゆういち
発行: O's Page編集部