私は自分の手を見つめていた。可愛い。可愛過ぎる。手。最後のチャイムまであと五分だった。私はいつも玲子さんを見つめていた。玲子さんの横顔を。そしてすぐ目を逸らした。私は感じていた。いつも、感じていた。アソコで、感じさせられていた。
玲子さんに感じさせられたのではなく、アソコに、感じさせられていた。つまり、私は、アソコで、感じていた。
素っ裸にされて、皆の前でオナニーさせられた時も、感じていた。アソコで、感じていた。
しかしキリがないとも思っていた。高校三年間、四つんばいで廊下を犬のように歩かされた時も、お手をしたり、三回回ってワンした時も、キリがないと思っていた。
しかしそこがいいとも思っていた。性的リンチに出口はないのだ。死ぬまで御飯は食べなきゃならないし、眠らなきゃいけない。性欲もそうなのだ。死ぬまで、キリがない。死ぬまで。
でも卒業は一つの区切りと呼べるかも。だって私は受かってしまったのだ。大学に。上京して、令子さんと別れ離れになってしまう。寂しい。今のままでは耐えられない。玲子さんが心配だ。
私は玲子さんを見た。そしてすぐ目を逸らした。玲子さんの横顔。私はアソコで感じながら、考えた。どうして受かってしまったんだろう。大学なんかに。授業に集中出来る状態ではなかったのに。だって私は毎日ノーブラノーパンで登校するように命令されていたし、授業中にオナニーしろ。と言われて、授業中にイッてしまった事もある。お漏らしした事もある。陰毛はいつも剃るように言われていて、今もつるつるだし、でも、腋毛は剃るな。と言われていて・・、いつ剃ればいいんだろう?、これは。令子さんに命令して欲しい。でも、もう、卒業だ。どうしたらいいんだろう。
私は玲子さんを見た。三年前からいつもこんな風にチラチラ見ていた。玲子さんはいつも横顔を向けていた。私のイジメ方を考えているんだろう。と思ったりもしたけど、それは私の願望かも知れない。と私は顔を真っ赤にしたりもした。そうなのだ。玲子さんはいつも何を考えているか分からない。そのくせ突如として、もの凄いイジメ方を思いつき、私を睨むように見つめて、微笑むのだ。
最初の頃、その微笑みは、ただの恐怖に過ぎなかった。でも、その頃から、感じていたのかも知れない。アソコで。恐怖以外のものも。感じていたのかも知れない。アソコで。
私は玲子さんを見た。玲子さんは私を見つめていた。私は固まった。玲子さんは私を見つめていたが、微笑んだ。私は顔を真っ赤にして、俯いた。
その頃の私の陰毛は、まだ剃られていなかったので、綺麗にしてあげる。と玲子さんに陰毛をガムテープで剥がされた。
剥がされた私の陰毛は、廊下にばらまかれた。
自分で自分の陰毛を、黒板にセロテープで貼らされた。
黒板にチョークで「由美子のマン毛→」と自分で書かされた。
教室に入ってきた男性教師は、黒板に張られている私の陰毛を見て、黙って、剥がし、黙って、捨てた。
男性教師は、黙って、授業を始めた。
お漏らしをしたのは、その男性教師の授業中だった。
私の足元に小便の水溜まりが出来た。
小便が床に垂れる音を聞き、男性教師は振り向き、私を見て、黙った。
皆、黙っていた。
男性教師は、黙って、授業を続けた。
授業が終わると、私は小便の水溜まりを、自分で舐めさせられた。
四つんばいのまま。写メールされた。
オナニーしてイッたのもその男性教師の授業中だった。
男性教師は、黙って、授業を続けた。
授業が終わると、私は片足を上げた犬のポーズで、オシッコをさせられた。
ワンワン鳴きながら。写メールされた。
皆に唾を吐きかけられた。
私は顔も髪の毛も制服も、唾塗れのまま、授業中にオナニーしてイッた。
皆、黙っていた。
男性教師も、黙って、授業を続けた。
スカートを履かずに、授業を受けた時も、下着姿で、授業を受けた時も、ブラジャー一丁で、授業を受けた時も、パンツ一丁で、授業を受けた時も、全裸のまま、授業を受けた時も、その男性教師は、黙って、授業を続けた。
楽しんでいたのだ。
体育教師も楽しんでいたと思う。
私はスクール水着のまま、両手を頭の上に乗せた恰好で、立たされた。腋毛を露にされたまま、立たされた。
私の腋毛に、皆は、一人一人、順番に唾を吐きかけた。
全裸のまま、マラソンさせられた。
私の処女膜は、初リンチのときに、便所ブラシで破られた。
便所ブラシでイッてしまいました。とカメラ目線で何度も言わされた。その様子は全て撮影された。
私は、全裸のまま、オマンコから便所ブラシの柄を、尻尾のように生やしたまま、四つんばいのまま、公園を歩かされた。写メールされながら。
玲子さん達は、笑っていた、が、やがて、私に飽き、去っていった。
私は、もっとかまって欲しい。と思ったりしながら、オマンコから便所ブラシの柄を尻尾のように生やしたまま、全裸のまま、公園にうずくまっていた。
やがて、私は体を起こし、オマンコから便所ブラシを抜いた。服を着た。すると、どこからともなく玲子さん達が走ってきて、私を蹴りまくった。
誰が服着ていいって言ったよ!。と皆怒っていた。ごめんなさい。ごめんなさい。と私は一人一人に土下座した。
そして、夕日が落ち、真っ暗になるまで、一人一人の足を、丁寧に舐めさせられた。口の中がカラカラになるまで、舐めさせられた。こいつ、アソコがツユダクだよ。と笑われながら。
私は感じていた。アソコで。感じていた。夜の闇のカメラのフラッシュの中、便所ブラシで何度もイッた。
服着ろよ。便器女。と言われて、私は服を着て、皆と一緒に帰った。
次の日、私の写真は学校中にばらまかれた。
何人かの男性教師が、黙って、それを拾い、黙って、私を犯そうとしたが、その時私は、オシメを履いていたので、そのオシメの中には大量のウンコが入っていたので、皆、驚き、逃げた。
玲子さんが私に浣腸する事によって、私を守ってくれたのだ。と思った。
私の頭はオカシーのだろうか?。
でも、そのウンコを顔中に塗りたくられ、顔中ウンコ塗れのまま、授業を受けた時は、泣いてしまった。
私が泣くと、玲子さんは、安心したように、笑った。
それが嬉しかった。
安心したような、玲子さんの、笑顔。
目からマン汁垂らしてるよ。きったねー。と言われたりもしたけど、それも嬉しかった。
私の涙が、人を喜ばせてると思うと、嬉しい。
私の頭はオカシーのだろうか?。
玲子さんの、安心したような、笑顔。
でも、本当に、私が、ただ、喜んでるだけだと、つまり、一心不乱に、ただ、喘いでるだけだと、玲子さんは怒った。思いっ切り、脇腹を蹴られ、肋骨が折れ、私は入院した。
玲子さんは本当に怒っていた。
私は淫乱になってはいけないのだ。と思った。
退院すると、私は伝書鳩として使われた。全裸のお尻にメッセージを書かれ、全裸のまま、隣のクラスまで走っていき、全裸のまま、隣のクラスに入っていき、全裸のまま、皆に笑われながら、玲子さんからのメッセージです。と言って、お尻を突き出すのだ。
私は、お尻を蹴られたり、オマンコにサインペンを突き刺され、そのサインペンを落としたらやり直し。とか言われながら、全裸のまま、笑い声の中、何度も、伝書鳩として使われた。
隣のクラスだけでなく、階下のクラスにも、下級生のクラスまで、全裸のまま、伝書鳩として使われた。
教師は皆、知っていたと思う。廊下や階段を全裸で走ってるところを、何度か目撃されたから。
でも、皆、笑っていた。
黙って、笑っていた。
隣の隣のクラスには、中学校時代の、同級生の優子ちゃんがいたので、隣の隣のクラスに、全裸の伝書鳩として使われる時は、とても恥ずかしかった。
優子ちゃんは、全裸の伝書鳩として使われてる私を、見ないようにしたまま、顔を真っ赤にしたまま、俯いていた。
優子ちゃんが前方を歩いていたので、話しかけようとしたけど、私は、話しかけてはいけない。と思った。
私は黙って、俯いたまま、歩き続けた。
優子ちゃんも、黙って、俯いたまま、歩き続けた。
その帰り道、夕日は真っ赤だった。
優子ちゃんが立ち止まった。
私は立ち止まった。
優子ちゃんは振り向き、私を見た。
私は優子ちゃんを見る事が出来ず、俯き、優子ちゃんに見つめられながら、俯いたまま、歩きだした。
優子ちゃんは私を見つめていたが、私と一緒に歩きだした。「大丈夫?」「うん」
私はずっと俯いたままだった。
夕日のように私の顔は真っ赤だった。
その夜、私は優子ちゃんの家に泊まった。
慰められた。
キスもされた。「自殺しても皆、喜ぶだけだよ」「うん」
私は泣いた。
優子ちゃんは私の頭を抱き締めてくれた。
優子ちゃんは私の頭にキスをした。
何度も何度もキスをした。
私の涙を舐めたり、ほっぺにキスしてくれた。
優子ちゃんは私の口に、そっと、キスをして、悪戯っぽく、微笑んだ。
二人は笑った。
やがて、クスクス笑いになり、見つめ合い、微笑んだ。
女の友情は恋愛に似ている。と思った。
優子ちゃんの胸に抱かれたまま、眠った。
優子ちゃんの胸は、柔らかくて、とても大きかった。
巨乳女。と書かれた優子ちゃんが、全裸のまま、泣きじゃくりながら、廊下を歩いていた。
私と目が合うと、優子ちゃんは泣きじゃくりながら、私を睨みつけた。
私は子宮を撃たれたように立ち尽くした。
全裸の優子ちゃんは、私から目を逸らし、頭にヘンテコなリボンをつけられたまま、泣じゃくりながら、廊下を歩いていた。
皆、笑っていた。
私も笑っていたかも知れなかった。
人は恐怖に晒された時、笑う。と思う。
例えば、リンチしてる時、皆、いつも、笑ってるように見えるけど、いつも、皆、どことなく怯えている、ように、見える。
玲子さん以外は。
玲子さんの命令で、私と優子ちゃんは、皆の前で、オナニーさせられた。
私と優子ちゃんは、どっちが先にイクか、オナニー競争させられた。
皆の笑い声と、はい、はい、はい、はい、それ、それ、それ、それ、という皆の手拍子の中、私は優子ちゃんのパンツを顔に被ったままの全裸で、優子ちゃんは私のパンツを顔に被ったままの全裸だったので、私のパンツを顔に被ったまま、ずっと泣いている優子ちゃんは、私が見ても可笑しかった。
大き過ぎる胸も、滑稽に思えた。
こいつ、牛みてーだよ。牛。牛女。牛女。という掛け声の中、優子ちゃんは、大きな胸を揺すりながら、泣きながら、顔にパンツを被ったまま、オナニーしていた。
先にイかなかった方に石を入れる。と言われ、優子ちゃんはイッた振りをした。
優子ちゃんは殴られ、オマンコに石を入れられ、唾をかけられた。
優子ちゃんはオマンコから石をほじくり出してるところを、写メールされた。
ほじくり終わると、優子ちゃんは牛の鳴き真似をしながら、私は馬の鳴き真似をしながら、皆の笑い声の中、四つんばいで斗競争した。
私と優子ちゃんは、お互いの靴下を、お互いの鼻の穴に入れられたまま、二人で仲良く、笑顔のまま、鼻の穴から靴下を垂れ下げたまま、ピースサインしてるところを、写メールされた。
写真に映ってる笑顔がムカつく。と優子ちゃんは皆に蹴られたあと、皆に向かって、ブスでごめんなさい。と何度も全裸のまま土下座した。
皆、優子ちゃんの顔に唾を吐きかけた。
お前もかけろ。と言われたので、私は優子ちゃんの顔に、唾を吐きかけた。
優子ちゃんは、私の唾を顔に浴びながら、、ずっと犬のチンチンのポーズをしていた。
私の唾が、顔にひっかかる度に、優子ちゃんは、豚の鳴き真似をした。
私は、私が泣くまで、唾をかけさせられた。
二匹とも、目からマン汁垂らしてる。と笑われたあと、目から垂らしてるマン汁を舐め合え。と言われ、私達は舐め合った。
豚の鳴き真似をしながら。
舐め合った。
豚の鳴き真似をしながら、私達は有蹄類に似ている。と思った。だって、優子ちゃんの体はとても滑らかで、牛や馬や豚やイルカに似ていたから。
優子ちゃんと私はコップの中にオシッコを入れさせられた。
優子ちゃんは私のオシッコを、私は優子ちゃんのオシッコを、コップで飲んだ。
飲む前には、乾杯させられた。
皆と一緒に帰った。外はもう暗かった。
優子ちゃんも私も、下着を取り上げられたままだったので、スカートの後ろを捲られ、ノーパンの尻を丸見えにされたり、スカートの前を捲られ、ノーパンの股間を丸見えにされたりしながら歩いた。通行人は、皆、驚いていた。
スカートを捲り上げたまま歩け。と言われた私と優子ちゃんは、スカートの前を自分で捲り上げたまま、私はつるつるの割れ目を、優子ちゃんは陰毛を、丸見えにしたまま、二人で並んで歩いた。通行人は、皆、驚いたり、笑ったりしていた。
途中、公園に立ち寄り、優子ちゃんと私は、全裸にされ、全裸のまま、ジョギングさせられた。
カップルに見られた。
犬の散歩してる人に見られた。
皆に見られた。
コップの中に、また、オシッコを入れさせられた。
透明のコップに入っている自分のオシッコを、自分の手に持たされたまま、優子ちゃんと私は、人通りの多い繁華街を、歩かされた。
通行人は、私と優子ちゃんが手にしている小便が入っているコップを見て、皆、怪訝そうにしていた。
恥ずかしくて、隠す為に、その場で、飲んでしまいたい、とさえ思った。
自分の小便が入っているコップを手にしたまま、駅ビルの中を、歩いた。
皆が見ていた。
デパートの中を、自分の小便が入っているコップを手にしたまま、歩いた。
皆が見ていた。
自分の小便が入っているコップを手にしたまま、駅ビルの改札前に、立ち尽くした。
皆が見ていた。
私と優子ちゃんの愛液は、バカとかブタとか落書きされている太股の方にまで伝っていた。
皆が見ていた。
私と優子ちゃんは乾杯した。
そして飲んだ。
真っ白だった。
頭の中が。
喉の音を聞きながら、私はアソコだけで感じていた。
アソコだけで感じようとしていたのかも知れない。逃避したくて。
そんな私達の様子を、離れたところで睨むように見つめていた玲子さんは、やがて、姿を消した。
優子ちゃんと私に開放感が走り、侮蔑感が走り、また真っ白になり、立ち尽くした。
優子ちゃんが、黙って、歩きだしたので、私も、黙って、歩きだした。
二人共、手にはコップを持ったままだった。コップの中身は全て飲み干し、カラだった。
優子ちゃんが急に立ち止まった。
私は殴られる、と思い、立ち尽くした。
優子ちゃんは振り向いた。
私は恐怖で目を瞑った。
やがて、目を開けると、優子ちゃんは、目を瞑っていた私を見て、驚いた顔をしていたが、微笑んだ。私も安心して微笑んだ。すると優子ちゃんは怒った顔になった。私は怯え、目を瞑り、また体を固くした。
優子ちゃんは怒っていた。そんな風だからイジメられるのよ。あなたのせいよ。そんな風に怯えてしまう程、イジメられてきたのね。可哀相。という視線を感じ、私は最後の視線だけを頼りに、恐る恐る目を開けて、優子ちゃんを見た。
優子ちゃんは私を見つめたまま、優しく、微笑んでいた。私は驚いた。優子ちゃんは歩きだした。私はついていった。
優子ちゃんはドトールに入った。私も入った。
注文の為に、コーヒー、と声を出した時、優子ちゃんの体が震えた。私も震えた。恐怖は伝染する。さっき飲んだオシッコを思い出したのだ。
二人共、ガタガタ震えながら、コーヒーを手にし、二人共、ガタガタ震えながら、座った。
でも、座ると、少し落ちついたような気がした。でも、震える手で砂糖を入れるのは無理だった。優子ちゃんはそのまま飲んだ。でも、吐き出しそうな顔をした。
私もコーヒーを飲める気分ではなかった。
優子ちゃんは急に立ち上がり、私を見た。
私も優子ちゃんを見た。ちょっと来て。と言って、優子ちゃんは歩きだした。
私は慌てて、優子ちゃんについていった。
優子ちゃんはトイレに入った。私も入った。
個室トイレに二人揃って入ったので、店員に怪訝そうな顔をされた。
トイレのドアを閉めると、優子ちゃんは私を抱き締めた。
私は驚いた、が、優子ちゃんを抱き締めた。
二人は抱擁し合った。
レズ。レズ。と頭の中でコールされたけど、気にならなかった。だって、抱擁は必要なのだ。人間である為に。
でも、そんな考えが、イジメられるような気もした。
きっと人間は人間であるプレッシャーに耐えられなくて、牛。とか、豚。とか言って、人間を動物扱いする事によって、安心したいのだ。
さっき優子ちゃんの事を牛みたいだと思った事を本当に後悔した。
でも、牛だって、可愛い。
でも、優子は、人間だ。私だって、人間だ。
私は豚ですって百回言え。と聞こえた。
でも、抱擁してると、私達は人間だ。と思えた。
もっとずっとずっと、人間として、人間である為に、抱擁していたかったが、優子ちゃんは我に返ったように、さっとトイレを出たので、私も慌ててトイレを出た。
トイレを出た時、さっき怪訝そうにした店員の視線を感じ、レズ。レズ。と頭の中で再びコールされ、嫌な事を思い出した。
優子ちゃんは、陰毛を剃れ。と言われていたのだ。それから、腋毛を剃る事も禁止された筈だ。どうするんだろう。私は座り、優子ちゃんを見た。
優子ちゃんは黙って座っていたが、コーヒーに砂糖を、たくさん、たくさん、入れ始めた。
私は優子ちゃんを見つめながら思った。きっと剃るだろう。剃らなくても、明日、皆に剃られる。自分で剃ると、ホントに剃ってきたよ。こいつ。と笑われ、剃らないと、皆に殴られる。
でも、自分で剃って、私と同じになってほしい。と思ってしまった。そしてそんな自分が醜い、と自己嫌悪に落ちた。でも、私と同じになってほしい。という思いの方が強い気がした。同じにしたい。同じにされたい。そんな欲求が女の友情にはあるような気がする。女の友情は恋愛に似ている。だから、倒れる時は、一緒に倒れたいのだ。
優子はちゃんはいつまでもいつまでもコーヒーを掻き回していたが、結局、飲まなかった。私も飲めなかった。
オシッコを飲んだ時の喉の音が聞こえていた。
優子ちゃんの家に泊まり、今日あった出来事は何も話さないまま、二人はベットに横たわり、抱き合ったまま、目を瞑った。
何も、話さなかった。
頭を撫で合ったりはした。
キスはしなかったけど、キスだった。
抱擁だった。
抱擁を、肉体関係と呼ぶなら、人は皆、少なくても、バイセク。
相乗りジンクスは、
愛の、
理。そんな事がテーマだと思える夢を見た私は目を覚ました。
優子ちゃんは私に背中を向けたまま、陰毛を剃っていた。
私は驚きつつ、優子ちゃんの背中を見つめた。
やがて優子ちゃんは剃り終わり、自分の股間をジッと見つめたあと、私に抱きついてきた。
恥ずかしい。と優子は呟いた。そして私に抱きついたまま、触ってみて。つるつる。と言って、私の手を自分の股間に触れさせた。
愛液が糸をひいて私の手についてきた。
汚い。と思ったが、朝日のせいで、愛液が光ったように、見えた。
恥ずかしい。と優子はもう一回呟き、やっぱり剃らなかった方が良かったかも。と私に寄り添った。
私は何と言っていいか分からなかった。そして私は今、男役をしている。と思った。女の友情は恋愛に似ている。だからどちらかが時々、男役をしているのだ。
腋毛を見せて。と言われ、私は見せた。腋毛の匂いを嗅がれ、腋毛を吸われた。
腋毛にキスしたり、吸ったり、舐めたりしながら、優子ちゃんは私の胸を掴んだ。喘いだ私の両腕を掴んで、押さえつけ、私達は変態よ。と言って、猛烈にキスをした。
唇が痛い程、キスをした。
そして私の股間に指を入れながら、私の乳首を強く、強く、噛んだ。痛くて声を上げた、私を見て、優子ちゃんは少し驚いたあと、私のも噛んで。ここ。と自分の乳輪の回りを、指でなぞるように円を描いた。私は優子ちゃんの乳房をくわえ、噛んだ。もっと。思いきって、強く、噛んだ。優子は痛がり、声を上げ、離れた。私は慌てて、優子ちゃんの乳房についた歯形を見た。優子ちゃんの乳房の乳輪の回りには、私の歯形がくっきりと、乳輪の回りをなぞるように、ついていた。優子は喘ぎ、こっちも。ともう片方の乳房を突き出した。私は同じ様にくわえ、思いきって、強く、噛んだ。優子は痛がり、離れた。優子の二つの乳房の乳輪の回りには、二つの歯形がくっきりと、二つの乳輪の回りをなぞるように、ついていた。優子は喘ぎながら、私にお尻を向け、お尻にもつけて。お願い。と言った。私は噛んだ。思いきって、強く、噛んだ。歯形がくっきりと、優子のお尻についた。優子は喘ぎ、うつ伏せにぐったりとした。まるでイッてしまったようだった。
三つの歯形。
優子は傷で傷にキスしようとしている。
傷で傷にキスする。それはヤッてはいけない事だった。でも、優子は抱擁がキスだった昨夜とは、別人のようになっていた。
三つの歯形と、陰毛を剃った股間を、玲子さん達に見られ、笑われただけで、優子は声を出して、喘いだ。
こいつ、ハマッてるよ。イッちゃってるよ。完全マゾだよ。という笑い声の中、優子は喘いでいた。
お前、マゾか?。はい。変態か?。はい。気持ちワリーんだよ!、と皆で優子ちゃんを蹴り始めた。優子は最初、それでも、喘いでいたが、やがて、バットなどで殴られ始めると、泣きだし、痛がって、悲鳴を上げた。マゾなんだから感じろよ!、と優子は殴られ続けた。ごめんなさい。ごめんなさい。と優子はマゾとしてではなく、本気で謝った。
優子ちゃんの悲鳴を聞きながら、私は正座をしたまま、思い出していた。
玲子さんに本気で怒られ、肋骨を折られ、入院した時の事を。
私は淫乱になってはいけないのだ。と思った事を。
傷で傷にキスするなんて事はしてはいけないのだ。
なぜなら、傷で傷にキスするというやり方は、イジメる側のヤリ方だからだ。
イジメる側から、傷で傷にキスするという、ヤリ方を奪ってはいけないのだ。
なぜなら、私達は、被害者で有り続けなければいけないのだから。
でも、どうして私は、被害者のままで、いたいんだろう?。
愛されたいから。
誰に?。
玲子さんに。
私は玲子さんを見た。
玲子さんは私を、蹴りつけるように、見つめていた。
私は玲子さんに負けじと、食い入るように、一心不乱に、見つめた。
玲子さんは、私を足でこづくように、足で突きやるように、見つめていた、が、全てを見透かしてるように、微笑んだ。
私は真っ赤になり、俯いた。
玲子さんの高笑いが聞こえたような気がした。
私は淫乱になってはいけない。と心の中で、復唱した。
犬のポーズで優子ちゃんはオシッコをさせられたあと、オナニーしろ。と言われたが、打撲が酷くて、上手く出来ないようだった。
その優子の顔に、犬のポーズで小便しろ。と言われて、私は、した。
血塗れの顔に小便が染みるらしく、優子はもがいた、が、モップで優子の顔は押さえつけられた。
私は犬のポーズで、優子の顔にオシッコをひっかけながら、冷淡な優越感に浸っていた。そうなのだ。私は犬として、犬のポーズのまま、玲子さんの犬として、冷淡な優越感に、浸っていた。
玲子さんはそんな私を観察するように見つめていた。
私は犬のポーズで、オスワリした。
優子のオマンコにモップの柄が突き刺され、ピストンされた。
私はオスワリをしたまま、優子を見つめていた。
優子は泣きながら、喘いだ。そしてイッた。
私は犬として見つめていた。
優子はモップでイッてしまいました。と優子は何度も言わされた。
ウンコしろ。と命令され、優子はウンチ座りになり、必死になって、気張った、が、ウンコは出なかった。
皆に怒られ、蹴られたあと、優子は、ウンコが出なくてすみませんでした。と一人一人に土下座した。お前、優子じゃなくて、ウン子だろ?。はい。また、喘いでるよ。こいつ。すいません。すいません。と優子は何度も土下座した。
優子は私にも土下座した。優子は私を見上げ、私だと気付き、驚いた、が、優子は私を見上げたまま、私の名前は優子じゃなくて、ウン子です。ウン子のくせに、ウンコが出なくて、すみませんでした。と全裸のまま土下座した。
優子を見下ろしながら、私に優子が土下座するのは、当然のような気さえした。
玲子さんは、私を観察するように見つめていた。
最後に、一人ずつ順番に、優子の顔に唾を吐きかけてやった。優子は唾を顔に浴びる度に、ありがとうございました。ありがとうございました。と全裸のまま土下座した。
私も唾をかけてやった。優子は私を見て、ぼんやりとしたあと、ありがとうございました。と全裸のまま土下座した。
殴れ。と玲子さんが言ったので、私は玲子さんを見た。
玲子さんは、私を観察するように、見つめていた。
私は優子を殴った。弱い。もっと強く。私は殴った。ワン!、ツー!、ワン!、ツー!、と皆に囃し立てられながら、私は優子を殴り続けた。優子は泣いていた、が、やがて、悲鳴だけになった。
皆に笑われながら、私は全裸の優子ちゃんに馬乗りになった恰好で、殴っていた。殴り続けていた。私は泣いていた。
玲子さんはクールにゲームをクリアした、子供のように、微笑んだ。
理科室に優子を置き去りにしたまま、私達は廊下に出た。
私はぼんやりとしていた。
私の拳は優子の歯で血が出ていた。
私は俯いたまま、ぼんやりと歩いていた。脳味噌の血が全部子宮かどこかにいってしまったようで、ぼんやりとしていた。
警察沙汰になるかもよ。と誰かが言った。玲子さんは歩きながら、お前、慰めてこいよ。と私に言った。
え?。と私は玲子さんを見た。ウン子ちゃん慰めてこいって言ってるんだよ、豚!、と誰かが私のお尻を蹴った。
玲子さんは、優子の事は任せたからね。と優しく微笑んで、歩いて行った。警察にチクられたらお前のせいだからな。とか何とか言いながら、皆、去っていった。
私は立ち尽くした。
廊下には明るい昼の日差しが差していた。
暗い廊下に零れているような明るい日差しを見て、私は今朝見た、優子ちゃんの愛液を思い出した。朝日で光輝いた、優子ちゃんの愛液。涙のような。
明るい日差しが差している窓から飛び下り自殺しようと思った。私が死ねば解決するだろうか?。分からない。それより、警察沙汰になったら、私も共犯になるのだろうか?。いや、私は無理矢理やらされただけだ。何、私は自分の身を守る事考えてんの?。汚い。やっぱり私は自殺した方がいい。明るい日差が差している廊下の窓に私は近づいた。
優子ちゃんの言葉が頭を過った。
自殺しても、皆、喜ぶだけだよ。
チャイムが鳴った。
聞いた事はないけど、教会の鐘の音のようだった。
チャイムが鳴り終えた時、優子ちゃんが喜んでくれるんなら、私は自殺しよう。そう決めた。
でも、それと同時に、警察沙汰になったら、私も共犯か。という思いも学校のチャイムのように、しつこく、頭を巡った。その考えは、学校のチャイムそのものように思えた。
その思いを消すように、私は自殺する。優子ちゃんが喜んでくれるんなら。と心の中で復唱した。でも、そんな考えは甘えか。こんな風に甘えてるからイジメられるのか。でも、私は、自殺する。もし、優子ちゃんが、喜んで、くれるんなら。
私は理科室のドアを、思い切って、開けた。
しゃがみ込んだまま、服を着ていた優子ちゃんは、驚き、振り向き、私を見た。
どうして理科室に戻ったのかは分からない。警察沙汰にしたくなかっただけかも知れない。
ドアを開けた時には、私は淫乱になってはいけない。という復唱さえ、子宮の奥の方を突いて、私は立ち尽くした。
優子ちゃんは驚いた表情のまま、私を見つめていたが、やがて、ゲームに負けたような表情になり、振り向くのをやめ、うなだれた。
こんな優子ちゃんの反応を見たくて、つまり好奇心だけで開けたのかも知れない。とさえ思った。
誰が服着ていいって言ったよ!、と言われた事を思い出したりしながら、私は、理科室に入り、ドアを閉めた。
優子ちゃんは私に背中を向けたまま、うなだれている。
優子ちゃんに近づく事さえ出来ずに、私はその場にしゃがみ込み、土下座した。
ごめんなさいでした。ふざけたつもりはないのだが、ふざけた言い回しになってしまった。
ごめんなさい。と心の中で言い直し、私は土下座したまま、頭を上げる事が出来ずに、灰色の床を見つめたり、目を瞑ったり、優子ちゃんの後ろ姿を思い出したりしていた。
優子ちゃんは黙っている。
殴って欲しい。殺して欲しい。許す訳ねーだろ。と私の頭を踏みつけて欲しい。優子ちゃんはこの教室の窓からたった今、飛び下り自殺するかも。そしたら私もすぐ飛ぼう。優子ちゃんが喜んでくれるんなら、私も自殺する。そんな甘えた事は決して、言えないけど、すぐ飛ぼう。
優子ちゃんが立ち上がる気配がした。
私は驚き、目を開けた。
私の拳は優子の歯で血が出ていた。
殺してほしい、と切に思い、目を閉じた。「死ね」
と聞こえた。暗闇の中、朝日に光輝く優子ちゃんの愛液が、光輝きながら過った。「はい」
と私は答え、立ち上がり、優子ちゃんを見ないようにしたまま、窓に向かって、歩きだした。優子ちゃんは私を見つめている。
もう、優子ちゃんを見る事は出来ない。でも、今、見つめられている。優子ちゃんに、今、見つめられている。それだけで嬉しかった。優子ちゃんに見つめられながら、死ねる。その事が嬉しかった。
私は窓を開けた。爽やかな風が頬をついた。この風はどこから来たんだろう。天国だ。と思いながら、私は片足を窓枠にかけた。天国からの風が頬をついている。待って。と声がした。
前方は天国。背後は地獄。でも、優子ちゃんがいる、地獄だ。
そんな恰好じゃ駄目。もっと恥ずかしい恰好で、お前は死ぬの。
私は、地獄の熱風を、お尻の下の方から、感じた。私は、片足を窓枠にかけた、間抜けな恰好のまま、それを、暖かく、湿った、地獄の熱風を、股間の方から、感じていた。
脱ぎなさい。全部。
はい。私は優子ちゃんを見ないようにしたまま、振り向いた。優子ちゃんにお尻を向けたまま脱ぐのは失礼なような気がしたのだ。そして優子ちゃんを見ないようにしたまま、服を脱いでいき、全裸になった。
ほら。書きなさい。これで。とサインペンが飛んできて、私の股間に当たった。私はサインペンを拾った。
好きな言葉を書くのよ。はい。私は優子ちゃんから見てちゃんと読めるように考えながら、自分で自分の体に、バカ、ブタ、ヘンタイ、とサインペンで書いた。もっと。もっと書くの。私は、マンコ、インラン、マゾ、と書いた。顔にも書くのよ。ブタって。私は優子ちゃんから見てちゃんと読めるように考えながら、自分の右頬に、ブ、と書き、左頬に、タ、と書いた。
優子ちゃんは黙っていたが、背中にも書いてあげるから来なさい。と言った。私は優子ちゃんを見ないようにしたまま、優子ちゃんに近づいた。そして背中を向けた。優子ちゃんは私の背中に、大きなマンコの絵を書いた。嬉しかった。優子ちゃんに、書かれてる事が、嬉しかった。そして、背中の余白には、レズ、とか、変態、とか書かれたと思う。私は、感じていた。アソコで。感じていた。お尻突き出して。はい。私は優子ちゃんの顔に向かって、失礼だと思いながらも、お尻を突き出した。お尻に、淫乱、と大きく書かれた。お前はここに、便所ブラシを突っ込んだまま、飛び下り自殺するの。分かった?。はい。でも、便所ブラシは理科室には無かった。とって来て。はい。私は理科室を駆けでた。
私は、全裸のまま、体中に落書きをされたまま、授業中の静かな廊下を、走った。幾つもの教室の横の廊下を走り抜けた。ドアが開いている教室もあって、皆に見られた。教師も笑っていた。私は、顔にも、ブタ、と書かれている事を思い出しながら、走っていき、廊下にある掃除用具入れに辿り着き、便所ブラシを手にし、踵を返し、再び、走りだした。帰り道の廊下には、さっきよりたくさんの人が私を見ていて、笑っていた。便所ブラシ片手に、全裸のまま、体中に落書きをされたまま、顔にもブタと書かれたまま、喘ぎながら、走っている私の姿を、たくさんの人に写メールで撮られた。笑い声の中、私は感じていた。優子ちゃんの愛を、アソコで、感じていた。
理科室に優子ちゃんはいてくれた。安堵した。ほら。突っ込みなさい。早く。はい。私は便所ブラシをオマンコに突っ込んで、喘いだ。便所ブラシの柄は、オマンコから生えた尻尾のようになった。私は喘ぎながら、優子ちゃんを見た。優子ちゃんは哀れむように私を見つめている。私は目を逸らした。優子ちゃんは、哀れむように、私を見つめていたのだ。私は、全裸のまま、体中に落書きをされたまま、オマンコから、便所ブラシの柄を、尻尾のように生やしたまま、顔にもブタと書かれたまま、うなだれていた。開けっ放しの窓からは、爽やかな風が吹いていた。天国からの風が。ほら。飛び下りなさい。早く。はい。私は、便所ブラシの柄を、オマンコから尻尾のように生やしたまま、窓に向かって、歩きだした。優子ちゃんは哀れむように私を見つめている。私は、全裸のまま、体中に落書きをされたまま、顔にもブタと書かれたまま、オマンコから、便所ブラシの柄を、尻尾のように生やしたまま、爽やかな風を、地獄の体中に浴びながら、窓枠に片足をかけた。待って。イかしてあげる。肛門にモップの柄が突っ込まれ、私は叫んだ。優子はモップを槍のように使いまくった。肛門から地獄の炎が私の脳天まで突き上がった。私は叫んだ。私は豚ですって言え!。と優子はモップを槍のように使いまくった。私は泣き叫びながら、私は豚です、私は豚です、と何度も泣き叫びながら、喘いだ。豚らしく喘げよ!。優子はモップを槍のように使い続けた。私は豚の鳴き真似で、何度も、喘ぎまくった。窓の下に見える校庭には、体育の授業をやっていた人達がいた。私は、豚の鳴き真似で、喘ぎまくった。もっと大きな声で!。私は大きな声で、豚の鳴き真似をしまくった。校庭で体育をしていた何人かが私に気づき、私を見上げ、私を指さし、笑った。私は、片足を窓際にかけた全裸のまま、全裸の体中には落書きをされたまま、オマンコからは便所ブラシを尻尾のように生やしたまま、肛門をモップの柄で激しく突かれながら、顔にはブタと書かれたまま、豚の鳴き真似で、喘ぎまくった。優子はモップを槍のように使いまくりながら、オラオラ!、早くイけよ!。と叫んだ。校庭の人達は、私を見上げたまま、全員、笑っていた。イけ!、イけ!、イけ!、と優子はモップを槍のように使い続けながら、泣いていた。私は泣き叫びながら、片足を窓枠にかけた全裸のまま、肛門をモップの柄で激しく突かれながら、全裸の体中には落書きをされたまま、オマンコからは便所ブラシを尻尾のように生やしたまま、顔にはブタと書かれたまま、全裸の体を窓の外に突き出すようにして、鳴き叫んだ。
校庭には、玲子さんもいた。玲子さんは私を見上げ、指さし、笑った。
私は、青空を見上げ、青空に向かって、泣き叫んだ。
青空に向かって吸い込まれるようだった。愛が。アソコに。吸い込まれるようだった。
優子は、いつまでも、いつまでも、イけ!、イけ!、イケ!、と泣いていた。
玲子さんは、私を睨むように見つめていたが、微笑み、ゆっくり、指さし、無邪気に、笑った。
私は何度も何度も、アソコに、イッた。隠せない、青空みたいな、アソコに・・。
陶酔の統帥は死なのね。というような内容の会話を聞いた私は、目を開けた。
誰もいなかった。
黄色い日差しが差している理科室の床に、私は大の字になったまま、全裸のまま、体中には落書きをされたまま、顔にはブタと書かれたまま、肛門からはモップの尻尾を生やしたまま、オマンコからは便所ブラシの尻尾を生やしたまま、倒れていた。
優子ちゃんもいなかった。
私は大の字になったまま、ボンヤリとしていた。
お腹が鳴った。
暫くして、私は体を起こし、肛門からモップを抜いた。オマンコから便所ブラシを抜いた。私は服を着た。
誰が服着ていいって言ったよ!。と誰かが来て欲しかったけど、誰も来なかった。
私は一人だった。
理科室の水道で顔を洗った。
冷たい。
愛液ならいいのに。と思った。
帰り道、皆が私を見ていて、ヒソヒソ話をしたり、クスクス笑いをしたり、殺意のような視線を私に向けた。
優子ちゃんも、玲子さんもいなかった。
私は一人だった。
一人だった。
夕御飯を食べて、お風呂に入った。寒かった。熱湯のようにお湯を熱くした。このお湯が愛液ならいいのに。と思った。
夜、寝る時、寒かった。寂しかった。優子ちゃんの、イけ!、イけ!、イけ!、という泣き声と、玲子さんの、無邪気な、笑顔。をを思い出し、どちらかに電話したいと思った。優子ちゃんは私を許してくれただろうか?。私は自殺していない。死ね。と言われたのに。死んでない。どうしよう。
電話が鳴ってほしかった。でも、何時間待っても、電話は鳴らなかった。
欠伸がでた。場違いのような欠伸。眠くなってきた。チャイムの音を思い出した。朝日に光輝いている、優子ちゃんの、愛液・・。
次の日の朝、自殺出来ない私は、殺されたい、死にたい、死ねない、殺されたい、イク事が死に似てるのなら、イかされたい、イジメられたい、死にたい、殺されたい、と思いながら、家を出た。
マゾヒズムが人を生かしてるのかも。と思った。殺されたくて、人は生きてるような気さえした。
バス停に着くと、車道の向こう側のバス停のベンチには、可愛い女の子がノーパンのまま、大股を開いた恰好で、俯いたまま、オマンコを丸見えにしたまま、座っていた。
その両隣には座っている二人の女の子は、女の子の足が閉じれないように、女の子の足を押さえつけていた。
こちら側のバス停にいる人達は、サラリーマンも、OLも、小学生も、皆、彼女のオマンコを見ていた。彼女は、時々、命令されたように、顔を上げ、上目遣いで、こちらを見た。
白痴っぽい表情で、その女の子は、微笑んだ。
処女性とは、白痴っぽさ、なのかも知れない、と私は思った。
バスが来て、バスに乗る時も、その女の子はスカートの後ろを捲られ、ノーパンの尻を丸見えにしたり、スカートの前を捲られ、つるつるの割れ目を丸見えにしたりしながら、バスに乗った。陰毛が生えてない事は、こちら側からも分かった。
バスに乗ってからも、彼女はスカートを捲られ、ノーパンのお尻やつるつるの割れ目を露にされていた。バスの乗客達は皆、驚いていた。
アソコを見させられている女の子は、嫌がってるような、それでいて、喜んでるような表情で、殆ど、抵抗しなかった。
スカートを捲ってる女の子達は、まるで、彼女を自慢してるようだった。
バスが去った時、私は、彼女の、白痴っぽい、処女性を感じさせる、微笑みを、思い浮かべた。
可愛い。
可愛過ぎる。
学校に着くと、学校の廊下では、何人もの女の子達がブルマー一丁の姿で、乳房を露にしたまま、両手を頭の後ろに回した恰好で、ヒンズースクワットさせられていた。
色々な乳房と女の子。
大きい乳房。小さい乳房。
皆に笑われて、恥ずかしそうにしている女の子。
感じている女の子。
悔しそうな女の子。
何人かの女の子は腋毛を剃る事を禁止されたらしく、腋毛を生やしたまま、とても悔しそうに、ヒンズースクワットしていた。
皆、可愛かった。
可愛過ぎた。
その女の子達の前で、率先してヒンズースクワットをしている女の子は一人だけ、全裸だった。
その女の子は、陰毛を剃られていて、つるつるの割れ目だった。でも、腋毛はフサフサだった。
喘いでいた。
腋毛を生やしたまま、つるつるの割れ目から、愛液を太股まで伝わらせていた。
時々お尻を蹴られていた。
皆、可愛かった。
可愛過ぎた。
スポーツで性的欲求不満を解消しようとかいうけど、性的リンチは体育科系の方が多いのだ。そんな事を考えながら、教室に入ると、パイが飛んできて、私の顔に当たった。私は教師の頭の上に黒板消しを落とすという、アニメでしか見た事のないイタズラを思い出した。でも、私の顔に飛んできたのは、ウンコ入りパイだった。匂いでウンコが混じってる事はすぐ分かった。猫のウンコらしい。またパイが飛んできて、私の股間にパイが当たった。見るとそのパイには納豆が混じっていた。背後から私の腰が蹴られ、よろけると、私のお尻にパイがバンッと強く当てがわれた。笑い声がして、また私の顔にバンッとパイが当てがわれた。笑い声。そのパイからは嘔吐物の臭いがした。前が見えなくなって、よろけると、腰を蹴られ、私はよろけながら、教室の真ん中に、顔と股間とお尻を、ウンコと納豆と嘔吐物とパイ塗れにしたまま、立ち尽くした。私の頭の上にパイがゴツンッと強く当てがわられた。どうやら石が入ってるパイもあるらしい。次々にパイが飛んできて、後頭部に当たり、背中に当たり、お尻に当たり、私は逃げた、が、胸と股間とお尻に、ウンコ入りパイと納豆入りパイと石入りパイを強く当てがわられ、押しつけられ、石入りパイをゴツンと顔に当てがわれ、鼻血を出し、ウンコパイや納豆パイや嘔吐物パイや石パイを次々に投げつけられ、私は倒れた。倒れた私に向かって、至近距離から、力一杯に、石パイや嘔吐物パイやウンコパイや納豆パイが、次々に投げつけられ、私はウンコと納豆と嘔吐物と石とパイ塗れのまま、ぐったりとした。やがて、パイがなくなったのか、静かになった。私は車に轢かれた蛙のような恰好で、ジッとしていた。皆で私を見下ろしているのが分かる。殺意のような視線だ。私は、車に轢かれた蛙のような恰好のまま、ジッとしていた。チャイムが鳴った。皆、何事も無かったように、着席した。私も、出来るだけ、目立たないように、着席した。
教室に現れた男性教師は、いつもの男性教師だったので、パイ塗れの教室を見ても、何も言わず、授業を始めた。
納豆とウンコと嘔吐物とパイ塗れのまま、鼻血を垂れ流しながら、私は思った。
大人になってから現れるイタズラは、暴力に豹変するのかも知れない。
子供の頃にスカート捲りをしっかりやっとけば、大人になってから痴漢なんてしないのだろうか?。そんな事を考えながら、私は一人で掃除していた。理科の授業で皆は理科室に行っていていなかった。理科室。私は昨日の事を思い出したが、今は掃除しなくてはならない。一人で大量のパイを掃除するの大変だった。全裸で掃除しろ。と玲子さんなら、言ってくれたかも知れない。でも、玲子さんも玲子さんの友達も、まだ学校に来てなかった。優子ちゃんは学校に来てるのだろうか。私は何となく窓を見た。青空。優子ちゃんに昨日モップの柄でイかされた事を思い出してしまい、オナニーしてしまいたくなった。でも我慢して、気を逸らす為に、窓の下の校庭を見てみた。体育の授業をしている人達がいた。また昨日の事を思い出してしまった。でも、よく見ると優子ちゃんのクラスだったので、私は優子ちゃんの姿を探した。優子ちゃんはいなかった。ガッカリして、体育をしている人達を、何となく見つめた。短距離走のタイムを計ってる生徒の中に、一人だけ足の遅い子がいる。怒られてる。一人だけやり直しになった。真面目にやれ。とか言われてる。よーい。ドン。さっきより遅い。ヘンな走り方だ。皆に笑われてる。ヘンな走り方だからイジメられるのだろうか?。ヘンだからイジメられるのだろうか?。白黒なんてヘンよ。垂れ目なんてヘンよ。笹ばっかり食べてるなんてヘンよ。だからパンダはイジメられるのだろうか?。ヘンなところが可愛いのに。女の子はヘンなポーズで走ってる。ヘンなところが可愛いからイジメられるのだろうか?、可愛いからイジメられるのだろうか?。また、やり直しになった。よーい。ドン。さっきより更に遅い。更にヘンな走り方になってる。皆、笑ってる。体育教師も笑ってる。本当にヘンな走り方だ。ヘンなところを取り除こうとしてイジメられるのだろうか?。可愛いところを取り除こうとしてイジメられるのだろうか?。ヘンな走り方で走っている女の子はコースの真ん中で立ち止まり、お腹を折り曲げたヘンなポーズになり、ブルマーからウンコを一つ、地面に落とした。皆、大笑いを始めた。体育教師も笑ってる。女の子は浣腸されていたらしい。女の子のブルマーの中からウンコが二つ三つ、続いて地面に落ちたあと、ブルマーの中から大量の茶色い液体状のウンコがあっという間に、女の子の太股から足首へと伝わっていき、女の子の両足をウンコ色にした。皆、大笑いしている。体育教師も笑っている。女の子は、立ったまましろ。と言われてるらしく、ウンコ色の両足で、お相撲さんのように踏ん張ったまま、ウンコをしていたが、やがて、耐えられなくなり、自分が作っているウンコの水溜まりに、ウンチ座りをして、ウンコを続けた。皆、大笑いだ。女の子は、ウンコの水溜まりに、ウンチ座りをしたまま、校庭の真ん中で、ブルマーを履いたまま、ウンコをしている。ヘンだ。とてもヘンだ。ヘンだからイジメられるのだろうか?。ヘンなところを取り除こうとしてイジメられるのだろうか?。ヘンなところが可愛いからイジメられるのだろうか?。可愛いところを取り除こうとしてイジメられるのだろうか?。女の子は、泣きながら、ウンコをしている。ウンコをするのはヘンなのだろうか?。ウンコは取り除けるのだろうか?。ウンコは可愛いのだろうか?。やがて、女の子のウンコはとまった。でもその女の子は、ウンチ座りをしたまま、泣いている。泣くのはヘンなのだろうか?。涙は取り除けるのだろうか?。涙は可愛いのだろうか?。私は青空を見上げた。私はヘンなのだろうか?。私は取り除けるのだろうか?。私は可愛いのだろうか?。青空。青空はヘンなのだろうか?。青空は取り除けるのだろうか?。青空は可愛いのだろうか?。青空を見上げたまま思った。青空は、取り除ける。だって、青空は、紫色になったり、ピンク色になったり、黄色になったり、赤色になったり、黒色になったり、早朝なんかは、白色になったりする。青空は、可愛い。
可愛くて、ごめんなさい。ごめんなさい。と殺される子猫は思っているのだろうか?。
私は、昼休みの中庭にいた白い子猫に餌を与えていた。
優子ちゃんはまだ来てなかった。
私は売店でパンを買ったあと、一番安全な、中庭の道を歩いていた。
白い子猫がいた。可愛かったので、餌をあげる事にした。
掌の上のミルクを、今、白い子猫は、一心不乱に、舐めている。 可愛い。
可愛いくせに、無抵抗だから。可愛いくせに、無力だから。
子猫は熱湯の中に放り込まれるのだろうか?。
掌の上のミルクを、一心不乱に、舐めている、猫。
可愛いと可哀相は似てる。
可愛い方が、可哀相だから?、可哀相な方が、可愛いから?、もっともっと可哀相にしようとして、もっともっと可愛くしようとして、子猫は磔にされたまま、ムチで打たれるだろうか?。
よく見ると、猫は胴長短足だ。
これは猫の弱点かも知れない。
生まれる前から始まっている猫の傷かも知れない。
胴長短足なんて、ヘーン。と言ってやれば、猫を傷つける事が出来るかも知れない。
でもよく見ると、胴長短足のところが、可愛い気がする。
弱点が可愛いのだろうか?。傷が可愛いのだろうか?。
猫と人間は違う。
人間は子猫程無力でない筈だ。
でも、無力になりたい。と思う時がある。
玲子さんに見つめられてる時だ。
無力になりたい。
玲子さんならきっとこの子猫に、私の頭の上でウンチさせるだろう。この子猫のオシッコを飲ませるだろう。
玲子さんは傷で傷にキスする天才だ。
私の傷。それはきっと、可愛いところだ。ヘンなところだ。可哀相なところだ。無力なところだ。
子猫はもっとくれ。と鳴いた。可愛かったので、もっとあげる事にした。
掌の上のミルクを、一心不乱に、舐めている、猫。
私は空を見上げた。
私の傷。それは無力になりたがってるところだ。
青空。
携帯電話が鳴った。
子猫に掌を舐めさせながら、携帯を見ると、写メールがきていた。
╋優子ちゃんが、昼間の遊歩道で、ベンチに座ったまま、制服姿のノーパンの大股開きで、カメラ目線のまま、オマンコを丸見えにしている写真。優子ちゃんは微笑んでいて、まるでアイドルみたいだ。本当の私を見て下さい。と書いてある。
╋優子ちゃんが、昼間の公園で、立ち尽くしたまま、スカートの前を捲り上げたまま、小学生の男の子達数人に、ノーパンのつるつるの割れ目を、見せている写真。優子ちゃんは俯いていて、とても恥ずかしそうだ。私は変態です。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夕方の公園で、全裸のまま、チンチンをしたまま、小学生の男の子達数人に、オシッコをひっかけられている写真。優子ちゃんは屈辱に耐えている、が、喘いでいるようにも見える。ワンワン。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の公園で、全裸のまま、V字開脚をしたまま、泣きそうな表情で、肛門からウンコを捻り出している写真。肛門からぶら下がっているウンコは、とても太くて長い。これが私の中身です。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の公園で、全裸のまま、とても太くて長いウンコを口にくわえたまま、まんぐり返しのまま、小便を噴き出しながら、オシッコを浴びている写真。優子ちゃんの表情は角度が悪いので、よく見えない。噴水でーす。と書いてある。
╋優子ちゃんの顔のどアップで、カメラ目線のまま、笑顔のまま、顔中ウンコ塗れのまま、涙目のまま、ピースサインしてる写真。ウン子でーす。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の公園で、全裸のまま、顔中ウンコ塗れのまま、オナニーをしている写真。優子ちゃんは喘いでる。ウン子そのもの。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の公園で、イッてしまったらしく、全裸のまま、ぐったりとしている写真。ゴミ。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の繁華街の大通りで、制服姿のまま、泣きじゃくりながら、顔中ウンコ塗れのまま、歩いてる写真。お散歩。お散歩。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の繁華街の大通りで、諦めたような表情で、顔中ウンコ塗れのまま、スカートの前を捲り上げたまま、ウンコ塗れのオマンコを丸見えにしている写真。ウンコマンコも見て下さーい。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の公衆便所で、制服姿で、顔中ウンコ塗れのまま、仰向けになったまま、ウンコ塗れの顔中に、オシッコを浴びている写真。オシッコをかけている女の子は足しか映ってないけど、玲子さんの友達だと思う。洗顔。洗顔。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜のコンビニの店内で、しゃがみ込んだまま、顔を真っ赤にしたまま、ノーパンのオマンコにバナナを入れようとしている写真。万引きマン子。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜のコンビニの店内で、しゃがみ込んだまま、オマンコに納豆を塗りたくりながらオナニーしている写真。腐れマンコ。と書いてある。
╋納豆塗れのオマンコのどアップの写真。クッセー。と書いてある。
╋納豆塗れのオマンコの中に、数人の指で、納豆を押し込んでいる写真。オマンコは濡れている。納豆入りマンコ。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の住宅街を、全裸のまま、お尻にはウンコをつけたまま、股下からは大量の納豆を足首の方にまで伝わらせたまま、歩いている写真。優子ちゃんの後ろ姿は切ない。臭くて近寄れません。と書いてある。
╋優子ちゃんが、夜の家の庭で、全裸のまま、納豆塗れの顔のまま、オナニーをしている写真。優子ちゃんは喘いでる。コメントはない。
╋優子ちゃんが、風呂場で、シャワーをかけられながら、悲鳴を上げている写真。優子ちゃんの表情からすると、熱湯かも知れない。消毒。消毒。と書いてある。
╋オマンコのどアップの写真。オマンコの奥の方に納豆が入ってるのが見えている。まだ入ってるー。と書いてある。
私、玲子さんをこれ以上、可哀相に、したくないもん。
私のどこが可哀相なんだよ。言ってみろ。自分が出来ない事を、私にさせてるところ。
ああ?。
そりゃそうだよ。お前みたいな恥ずかしい事出来る訳ねーだろ?。笑い声。
だからお前にやらせてるんだよ。自分が出来ないから?。そうだよ。自分が出来ないから、私にやらせてるの?。そうだよ。でも、私にやらせてばっかりだと、玲子さん、何も出来なくなっちゃうよ。
そんな事ねーよ。そんな事あるわよ。だって玲子さん、今だって、私無しじゃ何も出来なくなってるじゃない?。ああ?。玲子さん、私無しじゃ、何も出来なくなってる。
何言ってんだ?、お前?。だってどうするの?、卒業してから?。カンケーねーだろ?。私、上京して、いなくなっちゃうのよ?。どうするの?、玲子さん、東京まで、私を、追いかけてくる?。
お前なんか追いかけねーよ。嘘よ。きっと追いかけてくるわ。私無しじゃ何も出来なくなってるから。
きっと、私を追いかけてくる。どこまでも、死ぬまで、私を追いかけてくるわ。
死ぬまで付きまとわれたいのか?。付きまとわれたくないわ。だって、そんな玲子さん、可哀相だもん。
私にばっかやらせてないで、自分でやってみればいいじゃない。自分がやりたい事を、私にやらせてるんだから。
自分がやりたい事なんて、お前にやらせてねーよ。嘘よ。嘘なんかついてねーよ。じゃ、何で私を裸にして、壇上に乗せたいの?。乗せたいからだよ。ふーん。何で?。面白いからだよ。どこが面白いの?。お前が嫌がってるところだよ。じゃ、嫌がってない私は、壇上に乗せたくないの?。お前、嫌じゃねーのか?。嫌よ?。じゃ、乗れ。嫌。ああ?。だって、私が乗ったら、玲子さん、もっと可哀相になるもん。
何言ってんだ?。こいつ?。馬鹿なんじゃねーのか?。笑い声。
もう一回言うけど、私が壇上で裸になって、可哀相になるのは、玲子さんよ。笑い声。壇上で裸になって、可哀相になるのはお前だろ?。違うわ。可哀相になるのは玲子さんよ。だって私、感じちゃうもん。恥ずかしい事すると、アソコで感じちゃうもん。嬉しいもん。じゃ、やっぱり、嫌じゃねーんじゃねーか、乗れよ。嫌よ。嬉しいのに、嫌なのか?。そうよ、嬉しいのに、嫌よ。何で?。だって私が乗ったら、玲子さん、可哀相になるもん。そんな玲子さん見たくないもん。
だから何で私が可哀相になるんだよ。さっきも言ったけど、私無しにはいられなくなってるからよ。
死ぬまで、ずっと、私無しじゃいられなくなっちゃうわ。そんな玲子さん、可哀相過ぎるもん。
私、玲子さんの事が好きだから、玲子さんが、可哀相になるのが、可哀相だもん。
チャイムが鳴った。
私、玲子さんの事が好きだもん。だから玲子さんが、可哀相になるのが、可哀相だもん。
チャイムは鳴っていた。
玲子さんは私になりたいのよ。
笑い声。
お前なんかになりたくねーよ。嘘よ。玲子さん、私になりたいのよ。でも、どんどん、私になれなくなってくから、どんどん、私無しにはいられなくなって、どんどん、可哀相になってるのよ。
最後の一言のように、玲子さんは言った。
可哀相なのはお前だよ。
私を殺しても、可哀相なのは、玲子さん、あなたよ。
チャイムは鳴っていた。
可哀相でも構わない。なんて開き直らないでね。そしたらますます可哀相になっちゃうから。
玲子さんは立ち尽くしていた。
私になっちゃえばいいのに。
チャイムの中、玲子さんは立ち尽くしていた。私は卒業式に向かいながら、優子ちゃんに言った。「脱いでもいいよね」「うん」
他のイジメられっ子達も、脱いじゃおうか?。うん。などと言っていた。
可愛い、可愛過ぎる、私達の卒業式が始まった。
口火を切ったのは、かつて、朝のバス停で見た、処女性を感じさせる、あの白痴っぽい、女の子だった。
卒業賞証受容、で壇上に上がる時、その女の子は、俯きながら、スカートの後ろをパッと捲ってノーパンの尻を見せた。
皆、笑った。イジメッ子の声の嘲笑よりも、軽やかな笑い声と歓声と拍手の方が、遙かに大きかった。
その女の子は、予想外の反応にびっくりしたような顔をしてから、私達の方を向き、反応を確かめるように、もう一回、スカートの前をピラッと捲って、つるつるの割れ目を見せた。
悲鳴と歓声と拍手と笑い声が上がった。悲鳴は父兄のもので、歓声と拍手と笑い声は私達のものだった。イジメッ子の嘲笑や冷笑はかき消された。 びっくりしてたその女の子は、にっこり笑って、何度も何度も、つるつるの割れ目や、ノーパンのお尻を、可愛いポーズで見せた。悲鳴は続き、歓声と拍手と笑い声も続いた。イジメッ子の嘲笑や冷笑は、完全にかき消された。
拍手喝采の中、その女の子のショーは続いたが、残念ながら、途中で教師達の邪魔が入ってしまい、中断された。
皆、騒いでいたが、やがて、静かになっていき、元の卒業式の雰囲気になった。でも、クスクス笑いは続いていて、何か期待のようなものが式場全体に充満していた。
次の女の子がその期待に答えた。その女の子はイジメられっ子でもないのに、全部脱いだ。悲鳴と歓声と拍手の中、その女の子は、脱いだ服を、観客席に向かって、一枚一枚投げ始めた。皆、ちょーだいちょーだい。と面白がってステージに駆け寄った。その女の子は、靴下も両方脱いで、両方投げてから、M字開脚して、皆にオマンコを見せた。悲鳴と歓声と拍手と怒号の中、その女の子はすっぽんぽんのまま、かなり長い間、逃げ回り、走り回り、飛び跳ねたりして、拍手喝采を浴びた。途中、とめに入った男性教師のズボンをあっという間に脱がし、シコシコまでした時は、スタンディングオベーションが起こった。大変な盛り上がりを見せたが、あともう少しで卒業式が中断になりそうだったので、皆、取り合えず、着席。
クスクス笑いの中、また元の卒業式の雰囲気に戻った。でも、次の女の子も、次の次の女の子も、スカートをパッと捲ってノーパンのお尻を見せたり、ブラウスをバッと開いておっぱいを見せたり、パンツをさっと脱いで、さっと投げたりして、拍手喝采を浴びた。
皆、卒業式が中断にならない程度にやっていたが、回を重ねる毎にどんどん過激になっていき、壇上に上がると、スカートを足首までスポンと落とし、まるでスカートが足元に落ちている事に気付いてないかのように、素知らぬ顔で、下半身丸出しで、卒業賞証を授与、したり、スカートは履いているけど、股上三十センチみたいな、つまり、どっからどう見ても、下半丸見えの女の子が、丸見えのお尻で、卒業賞証を受容、したりした。つまり、どこまでセーフかという実験が始まったのだ。
スカートを履いてない女の子が、卒業賞証を受容、セーフ。下着姿の女の子が、卒業賞証を受容、セーフ。パンツ一丁の女の子が、卒業賞証を受容、セーフ。ブラジャー一丁の女の子が、卒業賞証を受容、セーフ。制服のリボンだけをつけた女の子が、卒業賞証を受容、セーフ。靴下と上履きだけを履いた女の子が、卒業賞証を受容、セーフ。眼鏡だけをかけた女の子が、業賞証を受容、セーフ。なぜセーフなのか分からないが、セーフ。
セーフの度に拍手が起こった。その拍手は、柔らかい、肌色の、拍手だった。それというのも、式場には、何かとてつもなく、生々しい、肌色の匂い、のようなものが充満していて、父兄にも、その肌色の匂いは、飛び火しているらしく、式場全体が、何かとてつもなく、生々しい、柔らかい、肌色に、包まれていたのだ。
もちろん、顔にピンク色のパンツだけを被った全裸の女の子が、卒業賞証を受容、したあと、そのピンクのパンツをおもむろに、校長先生の顔にズボッと被らせたりすると、笑い声が起こった。
でも、式場全体は、柔らかい、肌色に、包まれていた。
そして、透明色の、喘ぎ声なども聞こえていた。
それというのも、ほとんどの女の子は、自分の番がくる遙か前に、全裸になっていて、オナニーしたり、レズったりして、喘いでいたからだ。
実際、とても真面目な女の子まで、自分の名前が呼ばれる遙か手前で、全裸になってオナニーしていて、自分の名前が呼ばれると、オナニーしながら、はい、と返事して、オナニーしながら、壇上に上がり、オナニーしながら、卒業賞証を受容、しようとしたが、我慢出来なくなったのか、観客席に向かって、M字開脚して、本格的にオナニーを始めた。さすがに止められたが、その女の子はイッてしまい、グッタリとしたまま、教師達数人に支えられながら、何とか卒業賞証を受容、した。拍手。
次の女の子は、M字開脚でオシッコをした。拍手。オシッコをしている最中は誰もとめに入れなかったが、その子がオナニーを始めると、止められた。どうやらオナニーはアウトらしい。でも、壇上以外では、セーフ。
次の女の子も、壇上に上がるとオナニーを始めたが、それは実は狙いだったのだ。狙い通り、とめにきた男性教師を、その女の子は、素早い手つきで、脱がし、シコシコした。拍手。フェラチオした。拍手。シコシコより、フェラチオの方が引き離すのが困難という事が判明した。拍手。射精。拍手。
次の女の子も、次の次の女の子も、男性教師に目をつけた。シコシコ。拍手。フェラフェラ。拍手。勃起したまま放置された男性教師もいた。拍手。
こうなってくると壇上以外では、男性教師とヤッてる女の子が増え始め、一人の男性教師に対して、三人がかり、五人がかり、十人がかりで、派手にやっていて、透明色の、喘ぎ声の中、自分の名前が呼ばれると、喘いでいた女の子は、舌打ちして、ステージに走っていき、全裸のまま、壇上に駆け上がり、全裸のまま、卒業賞証を受容、して、ダッシュで戻ってきて、再び、男性教師に襲いかかった。
透明色の喘ぎ声と和やかな笑い声と拍手の中、私と優子ちゃんは、全裸のまま、手を握り合ったまま、卒業式を見つめていた。いよいよ、優子ちゃんの番だ。
和やかな笑い声と拍手の中、優子ちゃんの名前が呼ばれた。はい。と返事して、優子ちゃんは、全裸のまま、壇上に上がった。用意が万全の優子ちゃんは、観客席に向かって、M字開脚して、喘ぎながら、オマンコからピンポン玉をポロリと出した。拍手喝采。優子ちゃんは、拍手喝采の中、少し照れてから、バレリーナのように、丁寧に、お辞儀をして、爽やかな笑顔で、卒業賞証を受容、して、私を見て、笑顔。私も、笑顔。
でも、私は緊張していた。いよいよ、私の番だ。どうしよう。私は玲子さんを見た。玲子さんは一人だけ、制服姿のまま、無表情に、俯いていた。その玲子さんの足元では、玲子さんの友達が、横たわったまま、半裸や全裸でオナニーしたり、レズったりして、喘いでいる。玲子さんは一人だ。そういえば、玲子さんはいつも一人のような気がする。
私の名前が呼ばれ、ドキッとして、私は立ち上がった。全裸の優子ちゃんは、全裸の私と通り過ぎ合った時、緊張してる私を見て、言った。「大丈夫?」「うん」
私は泣きそうになった。自殺しても、皆、喜ぶだけだよ。と言われた事を思い出したからだ。
優子ちゃんは、そのままで素敵よ。と私にキスをした。
私は泣きそうになったけど、我慢して、壇上に上がった。
私は、全裸のまま、何もしなかったけど、卒業賞証を受容、したあと、何となく、校長先生を見て、校長先生にキスをした。私はいつも私をシカトしていた男性教師にもキスをした。いつも私や他の女の子達もイジメていた体育教師にもキスをした。そして、優子ちゃんの真似をして、バレリーナのように、深々と辞儀をした。拍手喝采が起こった。照れた私は、皆にお尻を向けて、お尻をぷりぷりっと振ってから、笑い声の中、壇上を下りた。
優子ちゃんを見た。優子ちゃんは感動して、泣いていた。
私は優子ちゃんの前に立って言った。ありがとう。こちらこそ。と優子ちゃんはバレリーナのようにお辞儀した。
私は気付いた。私が優子ちゃんを助けた事なんてあっただろうか?。私は優子ちゃんに助けられてばかりだ。
私は玲子さんを見た。
玲子さんは制服姿のまま、私に背中を向けて式場を出て行こうとしていた。私は慌てて追いかけた。
待って。と私は言った。玲子さんは背中を向けたまま、立ち尽くした。私も立ち尽くしてしまった。
玲子さんは私に背中を向けている。
玲子さんの前方には天国。背後には地獄。だろうか?。私がいる、地獄、だろうか?。
玲子さんの背中を見つめたまま、私は思った。
私が玲子さんを救った事なんてあっただろうか?。私が皆を救った事なんてあっただろうか?。
私はいつもいつも皆に救われてばかりじゃないか。
私は泣いた。泣いてしまった。
玲子さんは振り向いた。
私は泣いていた。
玲子さんの名前が呼ばれた。「バカ」
玲子さんは私を抱き締めた。
私はますます泣きじゃくった。また、救われてしまった。いつも、私は、救われてばかりだ。救った事なんてない。これからそうかも知れない。私は救われてばかりだ。
私と玲子さんは、制服姿と裸で抱擁していた。
玲子さんの名前が呼ばれた。
玲子さんは、裸の私を確かめるように抱き締めていたが、「はーい」
と返事して、制服姿のまま、スタスタと壇上に向かって、歩いて行った。
私は玲子さんを見た。
優子ちゃんは、私を見つめて、泣きながら、微笑んでいたが、私に背中を向けて、玲子さんを見た。
玲子さんは、制服姿のまま、壇上に上がり、制服姿のまま、卒業賞証を受容、して、制服姿のまま、壇上から下りた。
過激だった。
一番、過激だった。
拍手喝采が起こった。
それはチャイムのようだった。聞いた事のない、福音だ。そうなのだ。終わりなんてない。美し過ぎる、私達だから。
(2005.5.22)
(2005.6.28)完全掲載
いそのカツオをブッ殺せ! Copyright(C) 2005 矢萩純一 題字: 矢萩純一 デザイン: おぬま ゆういち 発行: O's Page編集部 |