その7 |
『The Lion』 1889 oussou N'Dour 『Set』 1890 oussou N'Dour |
肉ですかね、やっぱし。「肉食」 草の根的に、一般サポーターからフィジカルを上げていかにゃ。狂牛病がどうした、頭の中がスポンジになっても焼肉を食べまくる。そこから、2006年が見えてくるかもしれない。
カメルーン代表のニック・ネームが「不屈のライオン」なのは知っていたけど(時間にも屈しない)、セネガルが「ライオンズ」なのは知らなかった。今後はコチラの方が有名になるかも。なんといっても大会の初戦でフランスを破ったのは、今大会を象徴するものとして語り草になるんだろうな。 でもやっぱ、今のところ日本でセネガルと言えばこの人でしょう、ユッスー・ンドゥール。5、6回は来日してるし、現代アフリカン・ポップを代表するシンガーです。86年『ネルソン・マンデーラ』89年『ザ・ライオン』90年『セット』と傑作を連発、天を突き抜ける様な歌声と緻密で疾走感溢れる演奏は、世界の音楽地図を塗り替えるのではという程の圧倒的な勢いを見せてくれました。ライヴも鳥肌モノだったな。それ以後、ソニー・レコードと契約してアメリカ進出を目指しだしてから、質的にちょっと陰りが出てきて、最近のアルバムは楽曲も演奏もエッジが無くなってきてて、ちょっと残念す。ライヴは毎回いいんだけど。 世評的には『セット』が代表作と言われてるけど、僕が推すのは『ザ・ライオン』の方。アルバム後半の叙情的な展開は、アフリカ音楽の別の面を見せてくれてとてもいい。勿論、両作品ともアップ・テンポの曲の演奏のスピード感は最高の一言、あのディアフのドリブル突破みたいにね。 |
キシタケ(2002.8.25)※執筆は7/6
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