その８

『BBC Sessions』 1999 The Who

6月27日、ロック・バンド『ザ・フー』のベーシスト、ジョン・エントウイッスル氏が、バンドの全米ツアー直前の公演先のホテルで亡くなった。享年57才。ロックン・ロール・アンセム『マイ・ジェネレーション』の、あの唸るようなベース・ソロ。この落胆をどう表現すればいいか・・・。『ザ・フー』の基本的な説明。 ○ ビートルズ旋風吹き荒れる63年にロンドンで結成、四人組。 ○ギターやドラムをぶっ壊すライヴも評判を呼び、レコード・デビューから次々とヒットを連発。 ○ビートルズやローリング・ストーンズと肩を並べる人気を獲得。 ○世界的ロック・バンドとして 、幾度かの活動休止を挟みつつ現在も活動を続けている(いた)。 シングルの『マイ・ジェネレーション』『キッズ・アー・オールライト』『アイム・ア・ボーイ』『サブスティテュート』『マジック・バス』etc 正にロック・クラシック。曲もキャッチーだし演奏も最高、学生時代に良く聴いた。やっぱロックの基本っすよ、このバンド。とりあげたアルバム『BBCセッションズ』は、英国国営放送BBCで放送用に録音されたセッションを纏めたもの。一発録りとは思えない演奏力、初期の頃のハギレの良さも素晴らしい。ちなみにエントウイッスル氏はジャケット左端の人。右から2番目の、ドラマーのキース・ムーン氏も76年に亡くなっている。残ったのはヴォーカルのロジャー・ダルトリー(左から2人目)とギタリストでソングライターのMr.ピート、ピート・タウンゼンド(右端)。確かに、バンドの"つかみ"を担ってる二人ではあるけど。バンドの土台を支えるベーシストの不在は、あまりにも大きい。ピート、これからどうするんだ。追悼の意味を込めてアルバムを聴く。合掌。キッズ・アー・オールライト。

キシタケ（2002.9.14）※執筆は7/9

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