その34 |
『N.E.W.S』 2003 Prince |
弥壱郎「プリンスの新譜が出たそーじゃねーか、熊」 熊八「まぁね、ムフフフフ」 壱「……俺帰る」 熊「来たばっかじゃないすか、壱さん」 壱「お前の毎度のオトボケに、いちいちどーしたこーしたってツッ込み入れるの面倒くさいよ」 熊「分かった分りましたよ。んじゃ早速本題。いいんすよ、コレが」 壱「お前プリンスなら何でもいいんだろ」 熊「そんな甘ちゃんじゃないッすよ」 壱「本トかね」 熊「いいっすよ、これは。マジ。長い低迷を脱して、とうとうここまで戻ってきたぁ!」 壱「叫ぶなよ、近所迷惑だって。どーも信用できないなぁ」 熊「プリンスの声が一声でも入ってたら、ベスト5アルバムに入れてもいいくらい。盛り上がってまっせー」 壱「ああ。インストものなんだってな」 熊「知ってるじゃないすか。きっちり14分の長さ4曲、それぞれ”North””East””West””South”って付いてて、アルバムタイトルは『N.E.W.S』」 壱「深い意図が隠されてるワケだ」 熊「多分ないでしょ」 壱「テキトーだね。お前もプリンスも」 熊「ほっといて」 壱「ジャズなの?」 熊「ちがいますね。ジャズ的なソロ回しもあるんすけど、ジャム・セッションといった方が近い気します。曲も起承転結があるといえばあるし、ないといえばない」 壱「どっちなんだよ、歯切れ悪いな」 熊「回しっぱなしにして録ってた、ジャム・セッションのテープをうまく編集した感じ、なきにしもあらず」 壱「ビミョー。ファン向けかな」 熊「うーん。そうハッキリ言われるとなぁ……」 壱「痛いトコ突いた?」 熊「そんな事ないっす。去年のライヴと同じメンツだから演奏は最高っすよ。それに煽られてプリンスのギターがまた凄いんだ!」 壱「そいつぁ、スゲーヤ!」 熊「……まぁ、ファン向けと言われりゃ、そーかも」 壱「スネるなよ」 熊「つーん。プリンスの歴代のバックバンドでは間違いなくベストだから、こちらで一丁演奏力を見せつけるライヴ・アルバムとインストものを残しとくかってトコなんでしょう、多分」 壱「そうは言っても中身は良いぞと」 熊「オー・ヤー!」 壱「お次に来る本チャンのアルバムは大期待だぜと」 熊「ウー!ハー!ゲロッパ!」 壱「ゲローラッ!」 熊「分かってるじゃないすか。そおいうコトです」 ちなみにマイ・ベスト・5・プリンス・アルバムズは 『サイン・オブ・ザ・タイムズ』(87) 『パレード』(86) 『アラウンド・ザ・ワールド』(85) 『1999』(82) 『コントラヴァーシー』(81) 次点は『ラヴセクシー』(88) 『ブラック・アルバム』(87) となります」 壱「聞いてないから」 熊「くーっ、盛り上がってきたトコロで、DVDで『パープル・レイン』見ますか!」 壱「お前も80年代から抜け出せんよな」 |
キシタケ(2003.12.7)
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